カブ(蕪)
- 英語:turnip
- 別名:かぶら、かぶな、すずな(鈴菜、菘)、かぶらな
- アブラナ科アブラナ属の野菜(根菜類)
- 白い根の部分は淡色野菜
- 葉の部分は緑黄色野菜
- 原産:アフガニスタン、地中海沿岸の南ヨーロッパ
- 主な産地:千葉県
- 旬:3~5月及び10~11月
主な品種
- 約80の品種が存在する
- 大きく分けると赤かぶ、白かぶ、大中小かぶ
- 小かぶ:関東を中心に周年栽培、根は純白で、柔らかい
- 中かぶ・大かぶ:肉質がなめらか、漬け物や煮物など、栽培しやすい
- 天王寺かぶ:大阪市生まれの扁球形の白い中型かぶ
- 津田かぶ:島根県津田町で古くから栽培。主に漬物用
- 温海かぶ:山形産の赤かぶ
- 万木かぶ:滋賀県西万木原産の赤かぶ。漬物に適する
- 博多据りかぶ:福岡市で品種改良されたの中型かぶ
- 聖護院かぶ:日本でもっとも大型の白い丸いかぶ。千枚漬けに適用
- 日野菜かぶ:滋賀県特産の紫紅色のかぶ。漬物用
- 大野紅かぶ:北海道の中型赤かぶ、肉質は緻密で甘味があり、漬け物
- 飛騨紅かぶ:岐阜特産、皮が赤く中は白、やわらかく甘味がある、千枚漬け・甘酢漬け・浅漬けなど
- あやめ雪:上部が紫色で下部が白色の小かぶ、きめが細かく甘味がある、サラダや漬け物に
- すぐき菜:京都、葉付きのまま塩で漬け、乳酸菌で発酵させて漬け物に
- 黄かぶ:皮が黄色く果肉が白~淡黄色、スープや煮物に
- 赤かぶ:皮の色が赤い、おもに漬け物
主な栄養・成分
- アミラーゼ(ジアスターゼ)
- β-カロテン
- ビタミンC、E
- ビタミンK
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 鉄
- 食物繊維
効果・効能
- 免疫力を高める
- 抗発がん作用
- 抗酸化作用
- 有害物・コレステロールを排出する
- 血圧を下げ、高血圧を予防する
- 疲労回復、消化促進
- 貧血、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の予防
- 風邪、老化の予防
- 骨を強くし、骨粗鬆症を防ぐ
- 髪、視力、粘膜、皮膚、喉、肺の健康を保ち、抵抗力を強化する
- 肌荒れを解消する
- 胃もたれ・胸焼け・食べ過ぎの不快感を解消する整腸作用
- 胃潰瘍・胃炎 便秘
- 便通を良くする
- 胃腸を温める
- 冷えによる腹痛を抑える
- 葉や根を絞った汁を患部に塗布すると、虫刺され・あかぎれ・しもやけに効果的(解毒作用)
- ジュースにして飲むと、吹き出物・腫れ物に効果的
- おろしてしぼった汁を飲むと、声がれに効果的
食べ方
- 生のまま食べるとより効果的
- 加熱は、短時間に
- 塩・酢につけると、酵素が減るため、薄めに
- サラダや和え物
- 浅漬け、糠漬け、千枚漬け、麹漬(漬物)
- 煮物(煮崩れしやすい)
- 蒸し物
- 焼き物
- 味噌汁
- シチュー
- 皮に張り・ツヤがあるものを選ぶ
- 堅くしまっているものを選ぶ
- 肩が盛り上がってずっしりと重みのあるものを選ぶ
- 葉の緑色が鮮やかでみずみずしいものを選ぶ
- 根にキズやひび割れがあるものは避ける
- ひげ根が多いものは避ける
- 葉と根はすぐにを切り分ける
- 根はポリ袋に入れ冷蔵庫で保存(5日くらいが目安)
- 葉はラップで包むかポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存(1~2日以内に調理)
- サッと塩ゆでし小分けしたものを冷凍保存