ごぼう(牛蒡、牛旁)
- 英語:Burdock
- 学名: Arctium lappa L.
- キク科の多年草
- 原産:ユーラシア大陸
- 根・葉は食用
- 旬:初冬(新ゴボウは初夏)
主に栄養・成分
- イヌリン(水溶性食物繊維)
- ヘミセルロース、リグニン(不溶性食物繊維)
- アルギニン
- ポリフェノール
- クロロゲン酸
- カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン
- ビタミンB1、B2、B6、E
- βカロテン(ビタミンA)
- ビタミンC
効果・効能
- 整腸作用
- 蠕動運動を活性化させ便通を良くし、便秘を予防・改善する
- 毒素を排泄し、血液が浄化され、肌を美しく保つ
- 便秘による吹き出物、肌荒れ、肌のトラブルを解消する
- がんの発生を抑制する
- 大腸がんの予防
- 悪玉の腸内細菌の繁殖を防ぐ
- 悪玉コレステロールを排出し、腸内の善玉菌を増やる
- 抗酸化作用
- 有害な活性酸素を分解し、老化・生活習慣病を予防する
- 血糖値の急激な上昇を防ぎ、糖尿病を予防する
- 余分なナトリウム(塩分)・コレステロール、老廃物を排出する
- 高血圧予防
- コレステロールを抑えて動脈硬化を防ぐ
- 腎臓機能を高め、利尿効果につながる
- むくみを解消する
- 体内の毒素を排出するデトックス(解毒)効果
- 精力・スタミナ増強
- 性ホルモンの分泌を促し、男性機能を高める
- 生薬・漢方薬では、解熱・解毒・セキを鎮める・利尿・発汗・血液浄化・皮膚疾患(ニキビ、湿疹、乾癬)に有効
- 虫刺され、湿疹、あせも、かぶれは、おろし汁を患部に塗る
- せき、たん、口内炎、扁桃炎、咽頭痛は、おろし汁でよく口の中をすすぐ
- あせもは、ごぼうを刻んで布袋などに入れ、風呂に漬けて入浴する
食べ方
- きんぴら
- 天ぷらのかき揚げ
- 煮物
- サラダ
- ごぼう調理の常識(皮はむかない、水にさらさず、すぐ調理する、大きめにゴロンと切る)
- 火を通すと甘味・風味が増す
- 香りが強く、肉・魚の臭みを消す
- アクがきわめて強く、15分以上水にさらす必要がある
- 長く水にさらすとクロロゲン酸が失われる
- 皮をたわしで洗うか、包丁の背でこそげ取る
- 切ったらすぐに酢水につけると、変色を防げる
- 泥付きのものを選ぶ
- 直径が100円玉程度の太さが均一のものを選ぶ
- まっすぐ、ヒゲ根が少なく、ヒビが入っていないものを選ぶ
- キメが細かくなめらかなものを選ぶ
- シワが寄り、かたいものは避ける
- 泥付きのものは、湿った新聞紙などにくるんで、冷暗所で保存
- 洗ったものは、保存袋に入れ冷蔵庫で保存
- 冬は、地面に斜めに埋めて保存
- 乾燥に弱く、風通しの良いところには置かない
注意
- キク科植物アレルギーに注意が必要
- 食べ過ぎるとお腹が張り、胃腸のトラブルが起る
- アク抜きによってかなりの栄養が失われる