DHA・EPAとは
DHAとは
- ドコサヘキサエン酸の略
- n-3系多価不飽和脂肪酸
- 健康を維持するのに欠かせない必須脂肪酸
- 青魚に多く含まれている
EPAとは
- エイコサペンタエン酸の略
- n-3系多価不飽和脂肪酸
- 健康な生活を維持するのに欠かせない必須脂肪酸
- 青魚に多く含まれている
- 脳・網膜のリン脂質の主要な成分
DHA・EPAの働き・役割
DHA
- シナプスの先端で情報を伝達する役割を担っている。
- 脳・神経を活性化し、機能を維持する。
- 記憶能力・学習能力がアップする。
- 脳がスムーズに情報伝達を行え、精神の安定につながる。
- 目の網膜の働きを活性化し、視力低下を防ぐ。
- 美肌効果がある。
- 加齢臭対策に効果がある
- 血液の粘度を下げ流れを良くする。
- ミトコンドリアの成分になる。
- アトピー・アレルギー・アレルギー性鼻炎の改善・予防
- 血液中の中性脂肪値を下げる。
- 血圧・コレステロール値を正常に保つ。
- メタボリックシンドローム・高脂血症・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病を予防する。
- 認知症・うつ病の改善する。
- がんの発生・転移の抑制する。
EPA
- 老眼・白内障などに効果が期待できる。
- 目の健康を維持したり、精神を穏やかに保つ。
- 花粉・アトピー・炎症・アレルギーを改善・軽減する。
- 中性脂肪を減らし、血液をサラサラにする。
- コレステロールの抑制する。
- 血栓を防ぐ。
- 血圧を正常に保つ。
- 成人病の予防
- 動脈硬化・高脂血症・血栓症・高血圧・心筋梗塞・虚血性心疾患を予防する。
- 死亡リスクが低減する。
- GLP-1ホルモンの分泌を促進し、ダイエットにつながる。
- 加齢黄斑変性を抑制する。(動物実験)
DHA・EPAの不足
- 脳の活性化が失われ、痴呆症(ボケ)につながる。
- 血流が滞り、血栓ができやすくなる。
- 心疾患の死亡リスクが増加する。
DHA・EPAの過剰摂取による副作用
- 魚には、水銀が含まれる場合があるため、妊婦の場合は胎児に影響を与えてしまう。
- DHA・EPAを共に含む魚では、げっぷ・嘔気・鼻血・軟便になる可能性がある。
- 1日3g以上の摂取は凝血能が低下し出血傾向が起きる。
- サプリメントでの大量摂取は危険
DHA・EPAの食材・食品
- いわし
- ぶり
- さんま
- かつお
- あじ
- さば
- まぐろ
- 養殖マダイ・ハマチ
- 魚油食品
- 肝油
- ニシン
- サケ
- ナンキョクオキアミ
- 母乳
- スピルリナ
- マイクロアルジェ
注意点
- 魚類(特に青魚)に多く含まれる。
- 青魚の頭部に多く含まれる。
- 皮の部分にも多く含まれる。
- 眼窩部に一番含量が多い。
- 脂の少ない赤身にはあまり含まれていない、脂が乗った部分に含量が多い。
- 魚の脂肪は酸化しやすいため鮮度の高いものを選ぶ。
- 煮たり、油で揚げたりすると、EPA・DHAが流出してしまう。
適している調理方法
- 鍋
- ムニエル
- 寿司
- 蒸し焼き・ホイル焼き
- ブリの照り焼き
- サバのみそ煮
- アジのマリネ
- 揚げる場合はシソ油・オリーブオイルを使う。
DHA・EPAの摂取・吸収
- 18歳以上の場合は1日1g以上の摂取を推奨する。
- EPA・DHAの消化吸収率は高く、摂取量の60%以上とされる。
- 週3回以上は青魚を食べる。