ビタミンK

  • 英語:Vitamin K
  • 脂溶性ビタミン

天然のビタミンKは2種類ある

  • 緑黄色野菜・海藻類・緑茶・植物油などに含まれるビタミンK1 (フィロキノン)
  • 腸内細菌により合成されるビタミンK2 (メナキノン)

効果・効能

  • 出血した時に血液を固めて止血する
  • 血液がスムーズに血管の中で流れるのに、固まるのを防ぐ
  • 骨の健康維持、形成を促し、丈夫にする
  • 骨粗しょう症の治療薬として用いる
  • 血管(動脈)の健康に役立つ
  • コラーゲンとカルシウムを結び付ける
  • 骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ
  • 美肌効果

ビタミンKの摂取が必要な場合

  • 医師から指示があった
  • 乳児(1才頃まで)
  • 新生児・妊娠後期の女性
  • 抗生物質を長期間服用している
  • 高齢者

摂取量

目安量(μg/日)
年齢 男性 女性
1〜2(歳) 25 25
3〜5(歳) 30 30
6〜7(歳) 40 40
8〜9(歳) 45 45
10〜11(歳) 55 55
12〜14(歳) 70 65
15〜17(歳) 80 60
18〜29(歳) 75 60
30〜49(歳) 75 65
50〜69(歳) 75 65
70以上(歳) 75 65
妊婦(付加量) 0
授乳婦(付加量) 0

食品

  • 抹茶(粉)
  • カットわかめ(乾)
  • せん茶の茶葉
  • ひきわり納豆
  • パセリ
  • しそ
  • わかめ(素干し)
  • 味付けのり
  • モロヘイヤ
  • 納豆
  • あしたば(生)
  • しゅんぎく(ゆで)
  • バジル
  • 焼きのり
  • かぶ(葉)
  • おかひじき
  • つるむらさき
  • だいこん(葉)
  • よもぎ
  • ひじき(干し)
  • こまつな(ゆで)
  • ほうれん草(ゆで)
  • 昆布のつくだ煮
  • つまみ菜(生)
  • ほうれん草(生)
  • からし菜漬け
  • かぶのぬか漬(葉)
  • しゅんぎく(生)
  • なの花
  • 糸みつば
  • たかな漬
  • ケール
  • かいわれだいこん
  • クレソン
  • しその実
  • にら(生)
  • サラダ油
  • わけぎ
  • サニーレタス
  • せり(ゆで)

不足・欠乏

  • 食品から摂る他、腸内細菌で作られるため、極端な偏食をしない限り、不足することはない

原因

  • 偏食による摂取不足
  • 長期間の抗生物質投与で、腸内細菌からのビタミンK供給の不足
  • 慢性の胆道閉塞症
  • 脂肪吸収不全
  • 肝臓病
  • ビタミンEがビタミンKの働きを阻害する

症状

  • 鼻、歯茎、胃腸からの出血や血尿
  • 女性では月経過多、貧血、あざができやすい
  • 血液凝固に時間がかかり、出血が止まらない
  • 骨粗鬆症や骨折を引き起こす
  • 頭蓋内出血を起こす事がある

過剰摂取

  • ビタミンKの過剰摂取による毒性・副作用は現在のところ報告されていない