チロシン
- 英語:tyrosine
- 非必須アミノ酸
- フェニルアラニンから合成され、ドーパミン、アドレナリン、ノルピネフリン(ノルアドレナリン)の生成や甲状腺ホルモン、メラニンの材料となる
働き・効果
- 副作用なく、うつの症状を軽減する
- 記憶力や集中力を高める
- 気力・体力・バイタリティの向上
- 認識能力・遂行能力を高める
- イライラ・神経の疲れを改善し、気分を転換する
- ストレス・疲れを緩和する
- ストレスによる学習能力・運動能力・記憶能力の障害を防ぐ
- 注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害の治療
- 食欲・代謝を促進する
- 黒い髪の形成促進し、白髪を予防する
- 月経前症候群の疲れ、うつ状態、月経による不快感を軽減する
- 脂肪を燃焼させ、エネルギーを作り出す
- 傷の治り、病気への抵抗力を高める
- 細胞の老化を抑制する
- 細胞の生成・再生を促進し、子供の成長を助ける
- 高コレステロールの改善
- 慢性疲労症候群を改善する
- フェニルケトン尿症の治療
- アルツハイマー、痴ほう症、パーキンソン病の予防と回復
- アルコールなどの依存症状の緩和
摂取・吸収
- 高血圧持ちの場合は摂取を避ける必要がある
- 糖質と一緒にとることで効率的
- 腎臓や肝臓に病気がある場合は、摂取を避ける必要がある
- ビタミンB6・ビタミンCと一緒に摂取すると効果的
- トリプトファン、アルギニン、オルニチン、グリシンと一緒に摂取すると効果的
- サプリメントの場合は食後すぐにとると、チロシンの吸収率が悪い
- 単体での摂取は、副作用があるため、セロトニンも配合されたサプリメントがおすすめ
摂取目安量
- 健康な成人は、1日 500mg
- うつ症状の改善は、1日500〜2,000mg
- 神経の疲れやストレス解消は1日500〜1,000mg
- 慢性疲労症候群の改善は1日500〜2,000mg
- 記憶力、集中力を高めるには1日500〜3,000mg
チロシンの不足・欠乏
- うつ症状を引き起こす
- 白髪が増える
- 発達障害や成長障害を引き起こす
- 脳機能障害になる可能性がある
- 集中力の低下
- 無気力や無関心を引き起こし、やる気が低下する
- むくみ、心筋梗塞になる可能性がある
- コレステロール値が上昇し、動脈硬化や高脂血症を引き起す
- エネルギー代謝の低下、低体温を引き起こす
- 乳幼児は、知能・精神知能の発育障害や成長障害が起こる
過剰摂取・副作用
- 肌のシミやそばかすが増える
- 交感神経が刺激されるため、手の震え・動悸・めまいを起す場合がある
- 希に、悪心・頭痛・疲労・胸焼け・関節痛などの副作用が出る
- 甲状腺ホルモン亢進症になり、理解力・集中力の低下や精神不安定、不眠、月経異常が起きる
- 血圧が上がる可能性がある
- 子供は、脳の発達に悪影響を与える
食品・食材
主に、乳製品、肉、魚、卵、豆に含まれる
- 鶏モモ肉、牛乳、チーズ、鶏卵
- かつお節、たらこ、しらす干、ちりめんじゃこ
- 落花生、アーモンド、白花豆、かぼちゃの種、ごま
- 納豆、大豆
- しめじ、りんご、バナナ、アボカド
- たけのこ、ごぼう、キャベツ
- 油揚げ
- みそ