マンガン

  • 英語:manganese
  • 微量必須ミネラル

働き・効果

  • 糖質・脂質・たんぱく質の代謝に役立ち
  • 炭水化物、アミノ酸、コレステロールの代謝
  • 骨の形成を助ける
  • 骨・軟骨・関節・靭帯・腱の丈夫・健康を保つ
  • 骨粗鬆症の改善・予防
  • 関節炎に治療効果
  • 記憶力を高める
  • 神経の機能を正常に保つ
  • 神経質、神経過敏の改善
  • 神経伝達のコントロール
  • 月経前症候群のうつやイライラ感の軽減
  • コラーゲンを生産
  • 肌の弾力維持
  • エネルギーの供給を助ける
  • 疲労の改善
  • 血糖値を下げる、糖尿病の改善
  • 低血糖症改善
  • 活性酸素の障害を防ぐ
  • 酵素を活性化
  • 成長ホルモン、性ホルモンの生成
  • 生殖機能低下防止作用
  • 不整脈の改善
  • 組織や細胞膜が酸化されることを防ぐ
  • 血液の生成、血液凝固因子の合成
  • 体内の消化作用をサポート
  • 脳にある下垂体の機能を高める

摂取・吸収

  • 食事からの吸収率が低い
  • カルシウムや鉄と一緒に摂ると吸収率が下がる

一緒に摂ると効果的な栄養素

  • 骨:カルシウム、ストロンチウム、ボロン、ビタミンD、ビタミンK
  • 関節:MSM、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミンC、モリブデン、ボロン
  • 肌:ビタミンC、亜鉛

マンガンの摂取量

目安量(日/mg) 男性 女性 上限量
0〜5 (月) 0.01 0.01 -
6〜11 (月) 0.5 0.5 -
1〜2 1.5 1.5 -
3〜5 1.5 1.5 -
6〜7 2 2 -
8〜9 2.5 2.5 -
10〜11 3 3 -
12〜14 4 3.5 -
15〜17 4.5 3.5 -
18〜29 4 3.5 11
30〜49 4 3.5 11
50〜69 4 3.5 11
70以上 4 3.5 11
妊婦 +0
授乳婦 +0

食品・食材

  • ナッツ、アーモンド、落花生、干し柿、はすの実、くるみ、ひまわり種
  • 玄米、大麦、小麦、ソバ
  • しょうが、葉しょうが、紅しょうが
  • 大豆、挽きわり納豆、納豆、ひよこ豆
  • はまぐりの佃煮、日本栗、中国栗
  • あまのり(焼きのり)、あおのり(乾)、あまのり(味付けのり)、いわのり
  • せん茶、紅茶、お茶、日本茶(玉露)
  • しじみ、いがい、めざし
  • 油揚げ、厚揚げ、がんもどき、たくあん漬、もち
  • パインアップル、パイナップル
  • ごま、黒こしょう、カレー粉
  • 凍り豆腐、高野豆腐(乾)
  • きくらげ、干ししいたけ、干しひじき
  • 酵母、インスタントコーヒー
  • しそ、バジル、よもぎ、アルファルファ、アマランサス、とんぶり、モロヘイヤ
  • パセリ、みょうが、れんこん、あしたば(生)、せり(ゆで)、あおさ(乾)

不足・欠乏(偏った食事による欠乏症)

  • 脂質・糖質代謝異常
  • 肌荒れ、皮膚炎
  • めまい、耳鳴り、難聴、記憶喪失
  • 抗酸化機能の低下、免疫機能の低下、脳の働きの低下、すい臓機能の低下
  • 生殖能力が低下、運動機能低下、平衡感覚低下
  • 骨・軟骨形成異常、骨粗しょう症、骨の退化
  • 体が疲れやすい、傷が治りにくい、消化器官不良
  • 筋力の低下、筋肉の痙攣と震え、発作
  • コレステロール値の異常、高血圧、心臓疾患、動脈硬化、糖尿病
  • 子供の発育不良、成長異常、死亡率が高い
  • 男性のインポテンスや女性の生殖不能症
  • 女性の性的不感症症候群(男性を好まない)
  • 女性の子供に対する愛情が薄くなり、子供の虐待、産み捨てに至る

過剰摂取・副作用

  • 通常の食事で過剰症はない
  • サプリメントの摂取、点滴、飲料水汚染などが原因で過剰摂取になることがある
  • 食欲不振、脱力感、不眠症、手足の痺れや震え
  • 頭痛、思考力が低下、記憶力の低下、表情筋機能の低下
  • 精神障害、中枢神経系障害、パーキンソン病に似た神経障害(硬直・無表情)
  • マンガン肺炎、腎炎、膵炎、肝障害
  • 生殖能力の低下、免疫力の低下
  • 血中コレステロール値を高める