ビタミンA

英語：Vitamin A
別名：レチノール
別名：目のビタミン
脂溶性ビタミン

働き・効果

目の機能を正常な状態に保つ
目の乾き、充血、夜盲症の予防
皮膚や粘膜の働きを良くする
肌のハリやツヤを良くし、肌の健康の維持
強い骨、つめ、髪、歯、歯茎をつくる
発育を促進、細胞組織の成長と修復
粘膜組織（口、のど、鼻、胃、腸）の保護、抗炎効果
血液の赤血球、白血球の基礎を作る
病気の回復を早める
生殖機能の維持
組織や臓器の外層の健康を保つ
免疫力の向上、口内炎、風邪、がんの防

摂取

ビタミンB・ビタミンD・ビタミンE・カルシウム・リン・亜鉛と併用するとより効果的
体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンの吸収を高めるには、加熱料理が適している
油脂・乳製品との組み合わせると吸収率が高まる
過度のアルコール摂取は、ビタミンAを消耗する

ビタミンAの摂取量

推奨量/日
年齢	男性	女性
1～2(歳)	400	350
3～5(歳)	450	450
6～7(歳)	450	400
8～9(歳)	500	500
10～11(歳)	600	550
12～14(歳)	750	700
15～17(歳)	900	650
18～29(歳)	850	650
30～49(歳)	850	700
50～69(歳)	850	700
70以上(歳)	800	650

食品

β-カロテンと食品

不足・欠乏

視力が落ちる、暗い所で物が見えにくくなる
涙が出なくなる、眼球乾燥症になる
目の角膜が乾燥する、角膜軟化症、角膜の潰瘍
角膜が破壊され、失明することもある
肌荒れや肌のかさつきが起こる
カゼをひきやすくなったり、皮膚炎や口内炎にかかる
気管支炎や膀胱炎などにかかりやすい
呼吸器系、膀胱、結腸などにがんができやすい
吐血、血便、栄養成分の吸収障害
精子の形成に障害
卵巣の成長や卵子の形成に障害、不妊症、胎児の形態異常、死亡
爪、骨、歯の組織がもろくなる
味を感じなくなる
下痢、潰瘍性結腸炎、肝硬変、腎炎
免疫低下、慢性疲労感、食欲不振、運動失調
脱毛、色素沈着、接触性湿疹

過剰摂取・副作用

通常の食生活では過剰症にならない
片側の目の視力障害、片側の手足のまひ
体重減少、腹痛、頭痛、手足の痛み、骨の痛み、筋肉痛
食欲不振、発熱、全身倦怠感、吐き気、めまい、多尿
皮膚の発疹、唇の荒れ、足の裏にオレンジ色の斑点
肌の乾燥、肌荒れ、皮膚の剥脱、顔面の浮腫
蓋内圧亢進症、脱毛、肝障害、関節炎
胎児の奇形、肝臓の腫れ
子供では頭蓋内や骨格の異常