硫黄(いおう)

  • 英語:sulfur
  • ミネラル(他の元素と結合するミネラル分)
  • タンパク質やアミノ酸の構成要素
  • 温泉の成分

働き・効果

  • 強力な抗酸化作用を発揮し、人体の酸化を守り、基本的な代謝を助ける
  • エネルギー代謝に必要
  • ビタミンB群と共に糖質・脂質の代謝に働く
  • 疲労回復、肩こり・腰痛の改善
  • 皮膚、髪の毛、爪、軟骨、骨、健などの組織を作る重要な成分となる
  • 髪の毛、皮膚、爪を美しく保つ
  • 胆汁の分泌を促進したり、皮膚と髪の光沢をよくする
  • 温泉の成分となり、温泉後肌がスベスベの原因
  • 日焼け防止や美白化効果がある
  • 角質を柔らかくして、毛穴の詰まりを防ぐ
  • 皮脂を抑え、乾燥させる
  • 肌荒れ、にきび、しみの解消・予防
  • 水虫、疥癬の治療、滋養に効き目がある
  • 気持ち・感情を強化する
  • 体の抵抗力アップ、免疫力をアップし健康体になる
  • 解毒、殺菌、消炎、鎮痛作用がある
  • 神経痛 ・ 筋肉痛 ・ 関節痛 ・ 運動麻痺 ・ 関節のこわばりに効果がある
  • 細菌感染に対する抵抗力をつける
  • 肝臓の分泌を助ける
  • 有害なミネラルの蓄積を防ぐ
  • 有毒物質と合わさって中和し、取り除く
  • 動脈硬化予防
  • 血行を促進する効果やデトックス効果
  • 血管拡張効果があり、脳内血流改善や心臓負担の軽減、血圧下げる
  • 心筋梗塞、心不全の発生を防ぐ
  • ガン予防効果

摂取・吸収

  • 硫黄は、食物からだけでなく、皮膚からも吸収できる
  • 医薬品の皮膚クリームや軟膏にも硫黄が含まれている
  • 食物内の硫黄は洗浄、加工料理、乾燥等により、失われやすい
  • 亜鉛、セレンと同時に摂取すると、デトックス効果がさらに期待できる

摂取量

  • 策定されていない

食品・食材

  • 硫黄を多く含む食品は、シスチンを多く含む食品
  • 肉でシスチンを摂取する場合、他の野菜と組み合わせると効果的
  • 牛肉、羊肉、鶏肉、豚肉
  • 貝、魚、エビ
  • 牛乳、小麦粉、卵、生卵の黄身
  • キャベツ、大根、ブロッコリー、ブロッコリースプラウト
  • らっきょう、にんにく、ニラ、ネギ、玉ねぎ
  • 大豆、アスパラガス
  • にんじん、もやし、ホウレンソウ
  • カリフラワー、カブ、ビート、栗
  • プラム、プルーン、リンゴ、桃、メロン、アプリコット
  • マスタード、わさび

不足・欠乏

  • 飲酒、ストレスにより、硫黄欠乏症となりやすい
  • タンパク質の合成が出来ず、発育が止まる
  • 皮膚炎、しみ、吹き出物
  • にきび、湿疹、乾癬、脂漏症(皮膚の油)
  • 爪がもろくなる
  • 髪が抜ける
  • 髪のつやがなくなる
  • 関節が弱る
  • 肝機能低下、解毒力の低下
  • 脚気や神経炎
  • 落ち着きがない、寝るのが遅くなる、朝早く目覚める、朝食欲がない
  • 動脈硬化、心臓病、脳血管障害、高血圧
  • 消化器官や肝臓の疾患
  • 気道および耳鼻科(アレルギー性鼻炎、気管支炎、等)の疾患
  • リウマチ系の疾患(変形性関節症)

過剰摂取・副作用

  • かゆみ、かぶれが生じる
  • 悪心、嘔吐、めまい、嗜眠、低血圧、興奮
  • 血中葉酸濃度低下
  • 白血球増加
  • 顔が燃えるように感じる
  • メンケベルグ硬化
  • 細動脈硬化
  • アテローム硬化による狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤

動脈硬化症として

  • 頭痛、めまい、物忘れ
  • 胸痛
  • 脳出血、脳梗塞、意識障害
  • 心筋が壊死する心筋梗塞を引き起こす