ビタミンD

  • 英語:vitamin D
  • 脂溶性ビタミン
  • 細かく分けるとD2〜D7の6種類ある
  • 通常ビタミンDはD2とD3を指す
  • 人ではビタミンD3が重要な働きを果たす

働き・効果

  • 骨の形成と成長促進し、丈夫な骨をつくる
  • カルシウムやリンの吸収をよくする
  • 血中のカルシウム濃度の維持する
  • ビタミンAの吸収をたすける
  • 骨粗鬆症を防ぐ
  • 遺伝子の働きを調節し、免疫向上、糖尿病予防、発ガンの抑制
  • 筋力を維持して転倒しにくくなる

摂取・吸収

  • 食事から得る他、太陽の紫外線を浴びることでも体内で合成できる
  • 皮膚でのビタミンDの生成能力は老化と共に落ちる
  • ビタミンDを作るには、長時間日光を浴びる必要はない

1日に必要なビタミンDを全て日光で作る日照時間(12月正午)

那覇 8分
つくば 22分
札幌 76分
肌の露出度10%

摂取量

目安量(μg/日)
年齢 男性 女性
1〜2(歳) 2.5 2.5
3〜5(歳) 2.5 2.5
6〜7(歳) 2.5 2.5
8〜9(歳) 3 3
10〜11(歳) 3.5 3.5
12〜14(歳) 3.5 3.5
15〜17(歳) 4.5 4.5
18〜29(歳) 5.5 5.5
30〜49(歳) 5.5 5.5
50〜69(歳) 5.5 5.5
70以上(歳) 5.5 5.5
妊婦 +1.5
授乳婦 +2.5

食品・食材

  • 主に魚類が多く、野菜や肉類には少ない
  • きくらげ(乾)
  • あんこうのきも
  • しらす干し(半乾燥)
  • いわし(みりん干)
  • たたみいわし
  • いわし(丸干)
  • 身欠きにしん
  • すじこ
  • しらす干し(微乾燥)
  • いくら
  • かわはぎ
  • さけ(紅鮭)
  • さけ(しろ鮭)
  • スモークサーモン
  • いかなごの佃煮
  • 塩さけ
  • にしん
  • いかなご
  • さんま(生)
  • うなぎのかば焼
  • ひらめ
  • まぐろのトロ
  • 煮干し
  • 干ししいたけ(乾)
  • 数の子
  • あゆ(養殖/焼)
  • キングサーモン
  • さんま(焼)
  • 銀鮭
  • いさき
  • たちうお
  • さんま(開き)
  • こい
  • かれい
  • まかじき
  • さば(開き干し)
  • にじます
  • さば
  • わかさぎの佃煮

不足・欠乏

  • 骨軟化症、骨粗しょう症
  • 歯や骨の発育不良、むし歯、骨の変形
  • 幼児のくる病は骨、筋肉、結合組織、じん帯系まで侵される
  • 肩こりや腰痛が起こりやすくなる
  • 筋肉や皮膚に張りがなく
  • 顔色が悪く、汗かきやすい、体がだるく疲れやすい
  • 手足のしびれ、足の力が入らない、痙攣する
  • 落ち着きがなく、十分に眠れない
  • 自閉症やうつ的な状態が続く
  • 花粉症、動脈硬化、糖尿病になりやすい
  • 直腸ガンになりやすくなる

過剰摂取・副作用

  • 通常の食事では過剰症になることは、ほとんどない
  • 血管の内壁、心臓、肺、胃、腎臓などの内蔵に、カルシウムが沈着しやすくなる
  • 尿毒症(全身に発疹、体調が悪化、命に関わる)
  • 吐き気、便秘、下痢、食欲不振、嘔吐
  • 短期間の大量摂取は、すぐに尿毒症になることはない