セレン(セレニウム)
- 英語:selenium
- 必須微量ミネラル
- 肝臓と腎臓に多く存在
- 毒性が強く、必要量と中毒量の差が小さいため、サプリメントの摂取には注意が必要
働き・効果
- 抗酸化作用
- 若返りの効果
- 体の酸化を予防、改善する
- 免疫機能を高める
- たんぱく質の合成
- 血管の老化を防ぐ
- 肌を若々しく保つ
- 紫外線から皮膚を守る
- 精子の産出促進、男性が原因による不妊の改善
- 薄毛・脱毛の予防・改善
- 甲状腺の生理活性を高める
- ATP生成に関与
- 含硫アミノ酸代謝の促進
- 更年期障害の改善
- 血栓を防ぐ
- 血液凝固の抑制
- 赤血球凝集能や溶血球形成能
- 白内障、目の老化予防
- ガンの予防、治療
- ヘルペスの改善
- DNAの修復
- アルコールの解毒
- 有害ミネラルの排出、水銀、カドミウム中毒を防ぐ
- 神経機能の向上
- 循環系疾患の予防
- 肝臓病を予防する
- 動脈硬化や脳卒中を予防する
- 狭心症、脳血栓・心筋梗塞の予防
摂取・吸収
- 肉、魚、野菜をバランスよく食べる
- ビタミンE・亜鉛と同時に摂取すると、より効果的
摂取量
推奨量(μg) | 男性 | 女性 | 上限量(μg) |
0〜5(月) | 目安16 | 目安16 | - |
6〜11(月) | 目安19 | 目安19 | - |
1〜2(歳) | 9 | 8 | 100/50 |
3〜5(歳) | 10 | 10 | 100/100 |
6〜7(歳) | 15 | 15 | 150/150 |
8〜9(歳) | 15 | 15 | 200/200 |
10〜11(歳) | 20 | 20 | 250/250 |
12〜14(歳) | 25 | 25 | 350/300 |
15〜17(歳) | 30 | 25 | 400/350 |
18〜29(歳) | 30 | 25 | 450/350 |
30〜49(歳) | 35 | 25 | 450/350 |
50〜69(歳) | 30 | 25 | 450/350 |
70以上(歳) | 30 | 25 | 450/350 |
妊婦 | | | +4 |
授乳婦 | | | +20 |
食品・食材
- 肉類・魚介類・藻類・卵黄に多く含まれる
- 豚肝臓、牛肝臓、鶏肝臓、豚腎臓、牛肉
- チョコレート、牛乳、リンゴ酢、ビール、バター
- ニンニク、高麗人参、玉ねぎ、ネギ
- さば、うに、明太子
- まぐろ(生)、くろまぐろ、たらこ
- 干しえび、かつお節、かつお(秋獲り)
- わかさぎ・いわし・かれい・ホタテ
- あんこうきも、まがれい、ずわいがに
- まあじ(焼き)、あまだい、まさば
- ぶり、まかじき、まいわし、うなぎ
- ひらめ、かき、さんま(焼き)、するめいか
- 小麦の胚芽、天然の山芋、ごま
- ひまわりの種、カシューナッツ、マスタード
- 卵、ピータン、うずら卵
- 強力粉、スパゲッティ、フランスパン食パン
不足・欠乏
- 筋肉の不快感、筋力低下、下肢の筋肉痛
- 冠動脈疾患、アテローム性動脈硬化
- 皮膚の乾燥
- 心筋障害、心筋症
- 更年期症状の増加
- フケ・抜け毛が増える
- 急性心不全、慢性心不全、急性の心筋懐死、慢性新機能障害
- 克山病(心筋症の一種)、関節症
- 生殖能力の低下、精子数が減少する
- 前立腺がん、肺がん、大腸がんのリスク増大
- 心肥大、心筋壊死、線維化を主徴で致死率が極めて高い
- 日本人の通常の食生活で不足することはない。
過剰摂取・副作用
- 爪の変形と脱落、皮膚障害、肌荒れ
- 脱毛、薄毛、抜け毛
- 嘔吐、吐き気、食欲不振、下痢、胃腸障害
- 筋肉のけいれん、しびれ、関節痛、末梢神経障害
- 頭痛悪心、頭痛
- 免疫抑制、高比重リポ蛋白(HDL)減少
- 疲労感、焦燥感
- 心筋梗塞、急性の呼吸困難、腎不全
- 中毒を起こす