カルシウム
- 英語:calcium
- 原子番号 20
- 金属元素記号 Ca
- ミネラル
- 体重の1〜2%を占める
- 99%は歯・骨に存在し、残りの1%は血液・細胞外液に
働き・効果
- 骨、歯の主要成分
- 生理活性物質の分泌
- 神経伝達物質を産生する
- 筋肉の収縮・伸長
- 興奮性の抑制
- 酵素反応
- ホルモンや神経伝達物質の放出反応
- ホルモンの細胞内情報伝達作用
- 血管や筋肉をやわらげる
- 記憶力の維持
- 精神的イライラを改善する
- 月経前症候群(PMS)の改善
- 閉経後の骨粗鬆症の予防
- 白血球・リンパ球を活性化する
- 血中コレステロールを低下させる
- 血小板を活性化して出血時の血液凝固を早める
- 体脂肪が減少
摂取・吸収
- カルシウムの吸収にはカルシトール(活性型ビタミンD)やクエン酸が必要
- カルシウムの吸収を促すもの:乳糖、オリゴ糖、CPP(カゼインホスホペプチド)、適量のタンパク質
- 成人での吸収率は30%前後
- 運動で骨に負荷をかける事が骨の強度を増す
- 日光に当たる(ビタミンDの80%は日光に当たることにより皮膚で作られる)
- 十分な睡眠をとる
カルシウムの吸収を妨げるもの
- リンやたんぱく質、塩分の過剰摂取によって吸収を阻害される
- シュウ酸
- フィチン酸
- 食物繊維
- 過剰のリン
- 過剰のアルコール
- カフェイン
- 喫煙
摂取量
年齢 | 男(mg/日) | 女(mg/日) |
1〜2 | 450 | 400 |
3〜5 | 600 | 550 |
6〜7 | 600 | 650 |
8〜9 | 700 | 800 |
10〜11 | 950 | 950 |
12〜14 | 1000 | 850 |
15〜17 | 1100 | 850 |
18〜29 | 900 | 700 |
30〜49 | 650 | 600 |
50〜69 | 700 | 700 |
70以上 | 750 | 650 |
カルシウムを含む食品・食材
- 干しえび
- 煮干し
- 桜えびの素干し
- えびの佃煮
- ひじき(乾)
- えんどう豆(塩豆)
- パルメザンチーズ
- ごま
- 桜えび
- プロセスチーズ
- しらす干し(半乾燥)
- いかなご
- あゆ(天然/焼)
- カマンベールチーズ
- わかさぎ
- いわしの丸干
- いわしの油漬
- ししゃも
- 油揚げ
- パセリ
- かぶの葉のぬか漬
- がんもどき
- モロヘイヤ
- さばの水煮缶
- 厚揚げ
- バジル
- しそ
- だいこんの葉
- ケール
- つまみ菜
- きょうな(生)
- しらす干し
- きょう菜の塩漬
- かぶの葉
- このしろ(生)
- めざし
- ほっけ(開き)
- からし菜漬け
- みそ(豆みそ)
- 小松菜
不足・欠乏
- 歯がもろくなる
- 骨がもろくなり、骨折や変形がおこりやすくなる
- 骨粗しょう症、骨軟化症、肩こり、腰痛
- 筋力が低下し、筋無力症・マヒ状態になる
- 高血圧症、動脈硬化、糖尿病、心筋梗塞
- 血中のカルシウムが不足すると骨を壊して補う
- 出血が止まりにくくなる
- 神経過敏になり、イライラする
- 腸がマヒし腸閉塞
- 膀胱がマヒして拡張
- 反射・知覚が鈍くなる
原因
- 普段から便・尿として体外に排泄される
- 食事からの摂取不足
- 腸からの吸収不良
- ビタミンD不足
過剰摂取・副作用
- 泌尿器系結石を起こす
- マグネシウム、鉄、亜鉛等ミネラルの吸収を妨ぐ
- ビタミンDの過剰による高カルシウム血症