モリブデン
- 英語:molybdenum
- 必須ミネラル
- あらゆる動物の体内(肝臓、腎臓)に存在し、豆類・レバーにも多く含まれている
働き・効果
- 貧血を予防する
- 食道ガンを予防する
- 炭水化物・糖質・脂質・尿酸の代謝を助ける
- 鉄の利用率を上げる働き
- 血液を生成する
- 体内の有害物質を体外に排泄する
- 銅の排泄に関わっている
- 毛髪や皮膚、爪の多く存在し、肌の生まれ変わりを促進する
- 酵素の働きを助ける、代謝に関わっています
摂取・吸収
- 胃や小腸で吸収される
- 体内での吸収率は高い(食品に含まれるモリブデンの約75%が使われる)
- 過剰に摂取されたモリブデンは尿中に排泄される
摂取量
推奨量(μg/日) | 男 | 女 | 上限量(μg/日) |
0〜5(月) | - | - | - |
6〜11(月) | - | - | - |
1〜2(歳) | - | - | - |
3〜5(歳) | - | - | - |
6〜7(歳) | - | - | - |
8〜9(歳) | - | - | - |
10〜11(歳) | - | - | - |
12〜14(歳) | - | - | - |
15〜17(歳) | - | - | - |
18〜29(歳) | 25 | 20 | 300/240 |
30〜49(歳) | 25 | 20 | 320/250 |
50〜69(歳) | 25 | 20 | 300/250 |
70以上(歳) | 25 | 20 | 270/230 |
食品・食材
- うどん、そば
- 玄米、精白米、米
- 枝豆、納豆、大豆、あずき、落花生
- ベーコン、ハム
- 牛レバー、コンビーフ
- グリンピース、ニンニク
- セロリ、ほうれん草
- ひじき、わかめ
- 牛乳、チーズ
不足・欠乏
- 貧血
- 頻脈(心拍数の増加)
- 夜盲症
- 多呼吸
- 痛風
- 疲労、疲れやすくなる
- 不妊
- 尿や血液中の尿酸の減少
- 神経過敏、精神異常、精神遅滞
- 脳の委縮・痙攣、頭痛、昏睡
- 目の水晶体異常
- 発作、弓なり反張
- 悪心、嘔吐
- 食道がん
過剰摂取・副作用
- 下痢をともなう胃腸障害
- 消化管・肝・腎の異常
- 昏睡
- 血中尿酸値の上昇とともない、痛風の症状が起こる
- 関節痛・高尿酸血症
- 銅の排泄ができず、貧血を起こす
- 銅欠乏症となってしまう
- 筋力低下、慢性疲労
- 成長障害、神経症状、低尿酸血症、脳症、脱毛
- 心不全によって死にいたる可能性がある
- 体内の銅の量が極端に少ない場合、モリブデンの中毒症状が起こる