ナイアシン

  • 英語:Niacin
  • 別名:ビタミンB3
  • ニコチン酸・ニコチン酸アミドの総称
  • ビタミンB群・水溶性ビタミン
  • 生体内で合成できる

働き・効果

  • 脂質、糖質、たんぱく質、炭水化物、糖質の代謝を助ける
  • 糖質や脂質をエネルギーに変える
  • 抗酸化作用
  • 正常な細胞が癌化することを防ぐ
  • 肌、粘膜、舌を健康に保つ
  • 肌の新陳代謝の活性化
  • 皮膚疾患の改善
  • 肌ツヤ、顔色を良くする
  • シミ、ソバカス、毛穴の黒ずみの改善
  • 肌荒れや口内炎の予防
  • 胃や腸等の消化器官を正常に保つ
  • 胃酸の生産を若干促す
  • 高齢者の足腰の痛みの改善
  • 耳鳴りの改善
  • 筋肉のけいれん改善
  • 関節炎の痛みと炎症の予防
  • 冷え性、生理不順の緩和
  • 花粉症、アトピーなどアレルギーの改善
  • 高脂血症の改善
  • 高血圧の改善
  • 動脈硬化予防
  • 尿酸の排泄を促進させる
  • 解毒効果
  • アルコール依存症の解消、二日酔いに効果的
  • 神経組織を正常に働かせる
  • 精神安定に効果、前向きになる
  • 物事に動じなくなり、集中力、持続力の回復
  • 心の不調、うつや統合失調症の改善
  • 血管を拡張させ、血行を良くする
  • 血液中のコレステロール、中性脂肪を減らし、血液をサラサラに
  • 血流や脳の働きの改善に役立ちます
  • 虚血性心疾患、心筋梗塞、脳梗塞予後の改善
  • 甲状腺機能亢進症、喘息患者の症状の緩和
  • 冠動脈疾患と脳卒中の発生率を下げる
  • 循環器疾患による死亡率を下げる
  • 細胞内NADを増やす効果
  • ペラグラの予防・改善
  • ステロール値を下げ、善玉コレステロール値を上げる

摂取・吸収

  • 腸で吸収され、肝臓に蓄えられる
  • 過剰に摂取されたものは、尿から排泄される
  • ビタミンB群は互いに作用するため、同時に摂取する方が効率的
  • 大量のナイアシン摂取は亜鉛の吸収を抑制する

ナイアシンの摂取を避ける必要がある場合

  • 消化性潰瘍
  • 痛風
  • 肝機能障害
  • GOT、GPT値が高い
  • ナイアシンのアレルギー
  • 腎臓、肝臓病
  • 妊婦、授乳期

ナイアシンの摂取が必要な場合

  • お酒をよく飲む
  • 肌荒れに悩まれる
  • 口内炎が出来やすい
  • 胃腸が悪い
  • 冷え性持ち
  • 生理不順
  • 血中コレステロール、中性脂肪が多い
  • 二日酔い
  • 不規則な生活をしている
  • イソニアジドを服用している

摂取量

推薦量(mg/日) 男性 女性
1~2(歳) 6 5
3~5(歳) 7 7
6~7(歳) 9 8
8~9(歳) 10 10
10~11(歳) 13 12
12~14(歳) 14 13
15~17(歳) 16 13
18~29(歳) 15 11
30~49(歳) 15 12
50~69(歳) 14 11
70以上(歳) 13 10
妊婦 +0
授乳婦 +3

食品・食材

  • たらこ(生)
  • インスタント珈琲粉
  • かつおぶし
  • ドライイースト
  • まぐろ(びんなが)
  • めんたいこ
  • かつお
  • まぐろ(きはだ)
  • らっかせい
  • バターピーナッツ
  • 干ししいたけ(乾)
  • 煮干し
  • ピーナッツバター
  • いわし(丸干)
  • まぐろの赤身
  • 豚肉(レバー)
  • 焼豚
  • まぐろ(めばち)
  • 牛肉(レバー)
  • くじら(赤肉)
  • 鶏ささみ
  • 鶏むね肉
  • いわし(焼き)
  • さば
  • まかじき
  • めざし
  • さんま(焼き)
  • 生ハム(促成)
  • まぐろのトロ
  • ツナ缶(水煮)
  • さわら
  • ぶり
  • 子牛肉(もも)
  • かも
  • はまち(生)
  • まいたけ
  • 子牛肉(リブロース)
  • ツナ缶(油漬)
  • さば(開き干し)
  • スモークサーモン
  • 水溶性なため、煮汁に溶け出してしまう(汁ごと食べる)

不足・欠乏

原因

  • ビタミンB1、B2、B6の不足
  • 大量の飲酒
  • 極端なダイエット
  • インスタント食品ばかり食べる
  • トウモロコシが主食
  • アルコール依存症
  • 極度の偏食

症状

  • 倦怠感、イライラ感、不安感、不眠症、抑うつ症状、うつ症状
  • 恐怖症、当識喪失、健忘、妄想・幻覚・幻聴
  • 集中力・持続力がない、落ち着かない、無関心
  • 認知症、痴呆、知覚障害、見成長障害
  • 錐体路症状、錐体外路症状、小脳症状、中枢神経・末梢神経障害
  • 腹痛、吐き気、便秘、下痢、食欲不振、胃酸が減る、消化不良
  • 二日酔い、アルコール依存症
  • 歯ぐきの出血・腫れ、潰瘍、カサブタ、冷え性や生理不順
  • 身体の粘膜が弱くなり、手足や顔、首にポツポツと発疹
  • 皮膚が硬く爛れる、うろこ状に荒れる、紅潮、水疱、痂皮、褐色沈着
  • 口角炎、口内炎、口臭が強くなる
  • 舌が赤く腫れる、イチゴ舌やギザギザに亀裂が入る
  • 花粉症、アトピー皮膚炎、各種アレルギー反応、鼻炎
  • せん妄、死肥厚病変
  • Ⅱ型糖尿病、甲状腺機能低下症、インポテンツ、多発性硬化症
  • 骨関節炎、乾癬性関節炎、リュウマチ、レイノー症候群
  • 月経前症候群(PMS)、月経困難
  • コレステリン血症、高血糖症、高脂血症、低血糖症、高血圧
  • 狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、メヌエル症候群、脂肪肝
  • 最悪の場合死に至る

過剰摂取・副作用

  • 下痢、頭痛、吐き気、消化不良
  • 顔が赤くなる、じんましん、皮膚のかゆみ、乾燥、上半身のほてり
  • 代謝機能・消化機能・肝臓・胃腸に異常
  • 血糖値が高くなる
  • 肝毒性、消化性潰瘍