ヨウ素
- 英語:iodine
- 甲状腺ホルモンを作るために必要なミネラル
- 70%〜80%が甲状腺に存在
働き・効果
- 交感神経を刺激し、たんぱく質・脂質・糖質の代謝を促進する
- 全身の細胞のエネルギー代謝に関与
- 美容効果
- 爪や髪のツヤに効果
- 皮膚・爪・髪の毛の新陳代謝の活発化
- 細胞の活動、神経細胞の発達、末梢組織の成長、活発化
- 脳や知能の発達
- 血行を良くする効果
- 成長を促進する効果
- 酵素の合成、糖新生
- 発育の促進
- 呼吸を早め、酸素の消費量を高める
- 心臓の働きを強くする
- 血中の悪玉 (LDL)コレステロール値を下げる
- 脂肪の分解・燃焼を促し、ダイエットに効果的
- 動脈硬化の予防
摂取・吸収
- 胃・小腸でほぼ完全に吸収される
- 残ったヨウ素の大部分は腎臓から尿中へ、一部は糞便中に排出される
ヨウ素の摂取量
推奨量(μg/日) | 男性 | 女性 | 上限量 |
0-5(月) | | | 250 |
6-11(月) | | | 250 |
1-2(歳) | 50 | 50 | 250 |
3-5(歳) | 60 | 60 | 350 |
6-7(歳) | 75 | 75 | 500 |
8-9(歳) | 90 | 90 | 500 |
10-11(歳) | 110 | 110 | 500 |
12-14(歳) | 130 | 130 | 1300 |
15-17(歳) | 140 | 140 | 2100 |
18-29(歳) | 130 | 130 | 2200 |
30-49(歳) | 130 | 130 | 2200 |
50-69(歳) | 130 | 130 | 2200 |
70以上(歳) | 130 | 130 | 2200 |
妊婦(付加量) | | +100 | |
授乳婦(付加量) | | +140 | |
食品・食材
- 昆布、わかめ、ひじき、寒天
- 大豆、豆腐、味噌、醤油、納豆、あずき
- のり、あまのり、アルファルファ
- さば、かつお、いわし、ぶり
- アマノリ
- さけ
- 鶏卵、うずらの卵
- バター
不足・欠乏
- 髪、皮膚や爪につやがなくなる
- 新陳代謝が悪くなる
- 脱毛
- 活力がない、体がだるい・鈍い、体力の低下、倦怠感、無気力
- 体のむくみ、のどの腫れる
- 肥満、低身長症
- 不妊、流産、死産、クレチン症
- 周産期死亡、先天性疾患
- 新生児甲状腺肥大症・脳機能障害
- 胎児・子供の成長障害、知能障害、学力障害、精神発達遅延、停滞
- 舌の巨大化、嗄声、聾唖
- 貧血、低血圧
- 骨形成抑制
- 性的興奮減退
- 神経筋肉障害、痙性筋脱力・麻痺
- 脈拍低下
- 老化の亢進、乳ガンのリスク増大
過剰摂取・副作用
昆布の大量摂取がヨウ素過剰症を招く
- ニキビ、皮膚熱感、じんましん
- 体重の変化、筋力低下
- 発熱、嘔吐、下痢、脱水症状
- 脈拍の低下、頻脈、不整脈
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症、甲状腺肥大、甲状腺腫、甲状腺中毒症
- 発育に異常
- 代謝過剰や心臓の病気になる
- 高血圧
- 昏睡状態に陥ったり、死に至る
大豆製品はヨウ素中毒を防止する働きがある
注意点
- 毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている
- 赤ちゃんは妊婦・授乳婦の過剰摂取による影響を受けやすいため、多量の摂取は危険