クズ(葛)
- 英語:kudzu vine、Japanese arrowroot
- 学名:Pueraria montana var. lobata
- 別名:裏見草(うらみぐさ)
- マメ科クズ属のつる性の多年草・秋の七草の一つ
- 根は、食材の葛粉や漢方薬として利用する
- 根を乾燥させたものを生薬の葛根(かっこん)として利用する
- 漢方方剤の葛根湯、参蘇飲、独活葛根湯などの原料になる
- 花を乾燥させ、生薬の葛花(かっか)として利用する
- 濃紺紫色の甘い芳香を発する花を咲かせる(花が白いものはシロバナクズ、淡桃色のものはトキイロクズ)
- 根茎により増殖する、繁茂力が高い
- 分布:日本(北海道~九州)、中国、フィリピン、インドネシア、ニューギニア
主な栄養・成分
効果・効能
- 発汗作用・鎮痛作用
- 風邪や胃腸不良(下痢)の予防・改善
- 更年期障害(イライラ、のぼせ、肩こり、冷え、肌荒れ)の予防・改善
- 骨からカルシウムの流出を抑え、骨粗しょう症を予防する
- イライラの解消
- 善玉(HDL)コレステロールの生成を助ける
- 抗酸化作用
- 動脈硬化や高脂血症を予防する
- 血流改善
- 脂肪の吸収を阻止するダイエット効果
- 肝機能を高める
- アルコール依存症の予防
- 二日酔いの予防や解消
- 青葉を搾った青葉汁は切り傷の回復や糖尿病の改善に有効
- 新芽を水で煮出してつくる新芽茶は養毛効果がある
食べ方
- 大きく肥大した塊根に含まれるデンプンをとり、葛粉(くずこ)として利用する
- 葛粉(くずこ)は、葛切り、葛餅などの和菓子材料や料理のとろみ付けにする
- 若葉や新芽は、生のまま天ぷらや炒め物に
- 若葉や新芽は、塩茹でして和え物や酢の物に
- 葛の花やつぼみは、漬け物や葛の花ご飯、酵母、花酒、花酢に
注意