ノカンゾウ(野萱草)
- 生薬名:金針菜(きんしんさい)
- 学名 : Hemerocallis fulva var. longituba
- 別名 : ベニカンゾウ(ノカンゾウの赤みの強い種類)
- ユリ科ワスレグサ属多年草・山菜
- 分布 : 中国、朝鮮半島、日本、サハリン
- 本州以南の野原や川岸、高山、山地の斜面の少し湿ったところに群生する
- 花期 : 7?8月
- 茎頂にユリに似た橙赤色の花を咲かせる
- 花は一日花で、朝開き夕方にはしぼむ
- 花弁は6枚
- 根は、黄色、末端は塊状である
- 名前の由来:野山に咲く漢名の萱草(かんそう)から、ノカンゾウに転訛(てんか)した
利用
- 花蕾を熱湯で数分ゆがいて、日干しして乾燥したものを生薬の金針菜(きんしんさい)として利用する
- 根茎と葉と分けて日干しして乾燥させて利用する
主な栄養・成分
- アスパラギン、リシン(日干しして乾燥した根)
- アルギニン、コリン(葉)
- ヒドロオキシグルタミン酸(金針菜(きんしんさい))
- アスパラギン酸
- βカロチン
- カルシウム
- カリウム
- 鉄
主な効果・効能
- 健脳効果
- 不眠症、鬱症、自律神経失調症の改善
- むくみの解消
- 風邪予防
- 利尿作用
- 貧血予防
食べ方
- 若芽、つぼみ、花を食べる
- お浸し
- 天ぷら
- 和え物(酢みそ和え、酢味噌和え、マヨネーズ和え)
- 油いため
- 揚げ物
- 酢の物
- 煮物
- 汁の実
- 炊き込みご飯
- 下処理:アクを取り、水洗いしサッと茹でて、水で冷やし軽く絞って水をきる