クコ(拘杞)
- 英語:Chinese matrimony vine
- 学名:Lycium chinense
- 別名:キホウズキ、カラスナンバン、ノナンバン
- ナス科クコ属の落葉小低木
- 原産:中国
- 日本全域の原野、河川堤防、海岸に自生
- 花期:夏~秋
- 果実は枸杞子(クコシ)、葉は枸杞葉(クコヨウ)、根皮は地骨皮(ジコッピ)と呼び分ける
- 食用・薬用に利用
主な栄養・成分
- ルチン
- タンニン
- ビタミンC
- ゼアキサンチン(色素)
- ベタイン(アルカロイド)
- β-シトステロールグルコサイド
- フィリイエン
- カフェロイルアミン
- トランスカフェロイルチラミン
- アピゲニン
- リナリン
- β-カロテン(ビタミンA)
- ビタミンB1、B2
- 鉄分
- ニコチン酸
- アルギニン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸
- リノレン酸、リノール酸
- ケイヒ酸
効果・効能
- 滋養強壮強精、疲労回復、代謝促進、老化防止(アンチエイジング)
- 勃起不全、更年期障害の改善
- コレステロール値、中性脂肪、血圧、血糖値を下げる
- 生活習慣病の予防・改善
- 高血圧症、低血圧の予防
- 糖尿病の予防
- 血流を改善し、動脈硬化を防ぐ
- 抗脂肪肝作用
- コラーゲンの合成を助け、壊血病の予防・骨の強化に有効
- 血行促進・免疫力向上
- 冷え症改善
- 活性酸素を除去し、体の酸化を防ぐ(強い抗酸化作用)
- 抗がん剤、放射線の副作用を抑制する
- 抗炎症作用、利尿作用、解熱作用
- 胃腸、肝機能、腎機能、循環器機能の改善を強化する
- 腸内環境を整え、胃腸病の改善に効果
- 胃腸を丈夫にし、便秘を予防する
- 下痢、感染症を予防・改善する解毒効果
- 肝臓脂肪を抑え、肝細胞の成長を促し、肝機能を修復し、肝臓病を防ぐ
- 二日酔いを防ぐ
- ストレスをやわらげる
- 肥満を解消するダイエット効果
- 肌質の改善、顔の色つやを高める
- ニキビの解消・毛穴の開きの改善
- 疲れ目・かすみ目・目の充血・眼病を予防する
- 視力低下や老眼の防止、視力・視野の回復を促す
- めまい、耳鳴りの改善
- 背中・腰・膝関節の痛みを緩和する
- 婦人の陰部の腫れには、根や葉を煎じた汁で洗う
- 男子の陰部の外傷には、根の皮を粉末にしてつける
- 不感症には、地骨皮を煎じて飲む
- 痔には、根の皮やキワダの木皮とを等量煎じた汁で洗う
- 口内炎には、根の皮を煎じた汁でうがいする
- 冷え症:葉をお茶がわりに飲む
- 目の充血:根・葉の煎汁で洗う
- せき:根の皮をせんじて飲む
- 脱毛:生の葉を煎じた汁で髪を洗う
食べ方
- 若芽、葉、果実が食用
- クコの実を乾燥したものが市販されている
- 果実を漬けこんだクコ酒やクコ茶がある
- クコ飯(若葉を飯にたきこむ)
- スープ、お粥、スンドゥブチゲ、ナムルなどの彩りに
- 生食、ドライフルーツ、お菓子、ジャム、ジュース、デザート
採り方
- 若芽は4~6月と秋が旬、緑色・赤みがあるものを採取する
- 果実と根は秋に採る
- 落葉しない場合(温暖地)は、1年中採取可能
- 古い葉は避ける
副作用
- 乾燥させたクコの根皮を摂取すると吐き気・嘔吐が生じる場合がある