ギョウジャニンニク(行者ニンニク)

  • 別名:キトビロ、アイヌネギ、ヤマビル、ヤマニンニク
  • 英語:alpine leek
  • 学名:Allium victorialis subsp. platyphyllum
  • 漢字:行者葫
  • ユリ科ネギ属の多年草
  • 山菜として有名
  • 亜高山地帯の針葉樹林、混合樹林帯の水湿地に群生
  • 主な産地:北海道
  • 旬は4月中旬~5月

主な栄養・成分

  • 葉酸
  • ビタミンK
  • アリシン(ニンニクよりも多い)
  • チオエーテル類
  • アリルフィド類
  • スコルジニン
  • β-カロテン
  • 食物繊維
  • カリウム
  • ビタミンC
  • ビタミンA
  • ビタミンB6

効果・効能

  • デトックス作用
  • 内臓脂肪燃焼効果・ダイエット
  • 不眠症の改善
  • ビタミンB1の吸収を助ける
  • 疲労回復・滋養強壮・新陳代謝促進
  • 強い殺菌・抗菌作用
  • 血小板凝集阻害活性、血圧の安定、視力の衰えを抑制する
  • 血液サラサラ、動脈硬化予防、高血圧・低血圧の予防
  • 血行促進、冷え性・血栓の予防
  • 免疫力を高め、抗発がん作用・免疫賦活作用
  • 髪、視力、粘膜、皮膚、喉、肺の健康維持
  • カルシウムを骨に定着させ、骨を丈夫にする

食べ方

  • シャキシャキとした食感、独特の香りがある
  • 油と相性がよい
  • バーベキュー・焼肉と相性が良い
  • 茎の根元の部分は生食できる
  • 茹でておひたし
  • 油炒め
  • 醤油漬け
  • 酢味噌和え
  • 豚バラの油炒め
  • チャーハンの具
  • 天ぷら
  • バター炒め
  • オムレツ
  • 卵とじ
  • 餃子の具
  • 保存は、茹でてから冷水に浸してよく水切りをして、ラップに包み冷凍する
  • 凍ったまま刻むなどして調理する

採り方

  • 茎が太く、葉が2枚のものを選んで採取する
  • 掘り取って根こそぎは採らない
  • ハサミやナイフで一本、一本根元をていねいに切り取る
  • 一ヶ所での採取は1/3以内にとどめる(山菜採りの基本)

注意

  • 取り過ぎると、胃の粘膜を刺激し、腹痛・胃痛・貧血を起こす
  • 食べたあとは強い口臭を生じることがある
  • 行者ニンニクは有毒のバイケイソウの新芽と似ているため、中毒事故が多い
  • 中毒症状は、下痢・けいれん・流涎・呼吸困難

有毒のバイケイソウとの見分け方

  • バイケイソウは、ボリューム感がありニンニク臭がない
  • 行者ニンニクは、根際に赤い網目状の繊維があり、ニンニクのような強い臭いがある