フキ(蕗、苳、款冬、菜蕗)

  • 英語:Japanese butterbur
  • 学名:Petasites japonicus
  • キク科フキ属の多年草・(山菜、野菜)
  • フキは、その地下茎からでてきた葉の柄の部分にあたる(フキノトウは、フキの花のつぼみ(花茎)を指す)
  • 原産:日本
  • 分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国大陸
  • 主な産地:愛知県、群馬県、大阪府
  • 旬(天然物)は春~初夏
  • 野生種は全国の山野、河川の土手、林の際などに自生する

品種

  • 愛知早生フキ:尾張フキとも呼ばれ、みずみずしく柔らかい。現在市場に出回っているの約60%を占める
  • 水フキ(京フキ・山蕗・地ブキ・青フキ・河内フキ):葉柄が鮮やかな淡緑色、根元は赤色、柔らかく香りが強く、産量は少ない、京都や奈良を中心に栽培されている
  • 秋田フキ:柄は2m、葉は1mに達する、固いため野菜としての出荷は少ない

主な栄養・成分

  • カリウム
  • クロロゲン酸(苦味成分、ポリフェノールの一種)
  • クエルセチン、ケンフェロール、フキノン(ポリフェノール類)
  • 食物繊維
  • 亜鉛
  • マンガン
  • β-カロテン
  • ビタミンB群
  • ビタミンE

効果・効能

  • 活性酸素を除去する抗酸化作用
  • アレルギー症状の緩和
  • 余分なナトリウム(塩分)を排泄し、血圧を下げる
  • 心臓の収縮を円滑にする
  • 高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の予防(生活習慣病の予防)
  • 発がん物質のニトロソアミンの生成を抑える
  • 大腸がんの予防
  • 老化を予防する
  • 食欲増進
  • 胃腸の働きを活発にする
  • 便秘を解消する
  • 食中毒の予防
  • 肝臓や骨の酵素の働きを活性化させ、骨の生成を促す
  • 気管支の炎症をしずめる
  • 香りの成分は、せき止め、たん切り、消化、花粉症等のアレルギー性鼻炎を緩和する効果がある
  • 漢方では、痰を切り、せき止め、健胃、浄血、毒消しなどに用いる

食べ方

  • 独特な香りやほろ苦さ,シャキシャキとした歯触りがある
  • 煮物
  • きゃらぶき
  • 炒め物
  • 揚げ物
  • 和え物(胡麻和え)
  • 佃煮
  • 天ぷら
  • ふりかけ
  • フキのきんぴら
  • フキごはん
  • アクが強いため、アク抜きが必要
  • アク抜きは、塩をまぶして熱湯で茹でて、冷水にさらす
  • 日持ちしない
  • 保存は、ゆでて冷蔵庫に(2~3日を目安に)
  • 冷凍することも可能