ナトリウム

  • 英語:Natrium
  • 原子番号:11
  • 元素記号:Na
  • ミネラル
  • 食塩という形で通常摂取している

働き・効果

  • 組織内外の体液・細胞の浸透圧を一定に保つ
  • カリウムとともに血圧を調整する
  • カルシウムなど、他のミネラルの吸収を促す
  • 体液のアルカリ度を調整する
  • 神経伝達、筋肉の収縮を行う
  • 暑さによる疲労や日射病を予防する
  • 消化液の分泌を促し、胃や腸での消化吸収を助ける
  • たんぱく質の吸収を助ける

摂取・吸収

  • 食塩という形で通常摂取する
  • 過剰摂取が気になる
  • 大量に発汗した後には、水分や適量の塩分の補給が必要
  • 食品の外装やパッケージの表記には、【塩分】でなく【ナトリウム】と記載される
  • ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)

摂取量

必要量/日

成人男性 :600mg食塩相当量1.5g
成人女性 :600mg食塩相当量1.5g
妊婦 +0mg
授乳婦+0mg

目標量/日

成人男性で3.54 g食塩相当量で9.0 g
成人女性で2.95 g食塩相当量で7.5 g
妊婦+0mg
授乳婦+0mg

ナトリウムは食塩に含まれる成分の一部であり、「ナトリウム量」と「塩分量」は違う

食品・食材

  • 食塩
  • 精製塩
  • しょうゆ
  • コンソメ
  • めんたいこ
  • わかめ
  • 梅干し
  • アミの塩辛
  • 豆腐醤

不足・欠乏

  • 血圧下降、倦怠感や疲労感
  • 食欲減退、脱水症状、嘔吐、下痢
  • 筋肉異常、痙攣
  • 塩喪失性腎炎、腎臓機能低下

低ナトリウム血症の症状

  • 眠気、錯乱
  • 全身の倦怠感
  • 吐き気
  • 筋肉のこむらがえり
  • 呼吸困難
  • 意識障害
  • 最悪の場合は死に至る

過剰摂取・副作用

  • 高血圧や胃がん、鼻咽喉がん
  • 脳浮腫、むくみ
  • 不整脈や心伝導障害、全身の脱力感

高ナトリウム血症の症状

  • 下痢・嘔吐、腎臓の機能異常
  • 動脈硬化、血管障害
  • 錯乱・けいれんや発作、昏睡状態