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女性専用車両に乗ってしまった俺

朝、目が覚めると「あれ、今日は早かったな」と思っていたら、時計を見ると実は遅かったのです。目覚ましが聞こえなかったせいでした。なので、朝ごはんを食べる暇もなければ、歯磨きをする余裕もありませんでした。

慌てて家を出て駅に向えて自転車を飛ばしました。頭がぼーっとしていたのに、よく事故らなかったなーと思っています。そして駅に着いてホームに上ったらいつものところは混んでいるので、歩きながら空いているところはないか探していたら、奇跡的に見つかりました。

今考えたらその原因は簡単に分かるのですが、その時は寝ぼけているし、急いでいたため、「ラッキー」と思ってそこで電車を待つことにしました。

すると、数分後に電車がホームに入ってきたので、乗ろうとしたら横から何人かの女性が割って入って無理矢理先に乗って行きました。「失礼なやつらだ!」と心の中で呟いたが実際文句を言う気力はなかったので、黙って最後に乗り込みました。

最後に乗ったので、一番外側に立って、ドアが目の前鼻先ギリギリで閉まりました。これはこれで降りるときも便利ですので、特に腹が立ちませんでした。

とにかく眠かったので、ぼーっとおでこをドアにつけてひたすらその時間を耐えるしかありませんでした。

「周辺視野」というでしょうか、ふと物凄い視線を感じました。すごいというのはひとりがすごい視線をこちらに向けているのではなく、たくさんの視線が同時に私に向けているということです。

何か起きているかが分からず、左右に振り向いて見渡したら…背筋が凍りました!眠気なんか軽くぶっ飛びました。「これは女性専用車両だ!」と男は私1人しかいなかったように見えたからでした。

そう考えると先ほど乗車のときの割り込みも説明がつきます。これほど存在感を消したい経験はなかったです。呼吸さえ察知されないようにゆっくり吐いてゆっくり吸いました。次の駅に着くまでの時間が異常に長い、長すぎる、、、

唯一ちょっとほっとしたのは、女性専用車両と気づいたときに無意識に「まじか!」と呟いたのを聞いて、すぐ左後ろの女性が微笑んでいたのを探知したことでした。しかしとは言えこの状況は非常に危険だ、一刻も早く脱出しなければ、、、(女性専用車両に乗るのは犯罪ではないのですが)

電車は減速し始めました、そしてホームに横付けし、「しゅー」とドアが全部開くのを待たずに肩をドアにぶつけながら降りてほかの車両に移りました。

袋叩きに会わずに、そしてセクハラだと言われなかったことが何よりの幸運でした。あれ以来のトラウマで女性専用車両の時間帯と違う時間帯でも乗れませんでした、次の車両を待ってでも!