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酔い止め薬(メクリジン)で身長を伸ばす実験をした結果

フジテレビのバラエティ番組「ホンマでっかTV」での放送で酔い止め薬に骨を伸ばす効果があることが発見されたと知った。身長に不満がある私には朗報だった。しかし、詳しく調べてみたところ人間に効果があるかは不明。正確には期待できるが臨床試験は行われていない。そのうえ、身長を伸ばすためだけに研究開発も必要。それまでには数年がかかるだろうと一度は諦めてしまった。

だが、人間は一度火が付いてしまった欲望には勝てない、どうしても。こうして自分で試すことにした。一応、水と酔い止め薬さえあればできる簡単な実験。

乗り物の酔い止め薬に骨を伸ばす効果が発見された

名古屋大大学院医学部整形外科の鬼頭浩史准教授らの研究チームの実験で、乗り物の酔い止め薬に使われる「メクロジン(メクリジン)」に、骨の伸長促進作用があることを突き止めた。2013年12月5日、米オンライン科学誌プロスワンに発表。

マウスの実験ではすでに骨の伸長促進効果を確認。研究チームは、骨が成長しない「病気」の状態にしたラットの細胞に1186種類の既存の薬をかけた結果、酔い止め薬の成分メクロジン(メクリジン)に原因遺伝子の働きを抑える効能があることを確認。鬼頭教授は「効果が確認できれば人の臨床試験に移りたい」と話している。

乗り物の酔い止め薬のおもな成分

酔い止め薬は、乗り物の揺れにより生じるめまいや吐き気を抑える医薬品。錠剤、液剤 (内服液)、チュアブル錠などがある。俗に酔い止めとも呼ばれ、一般用医薬品としては、多くが第2類医薬品に分類。

●抗ヒスタミン薬(塩酸メクリジンなど)は、脳から放出されるヒスタミンという刺激物質が、嘔吐中枢を刺激する。このヒスタミンの作用を抑え、吐き気や嘔吐を抑える。抗ヒスタミン薬は眠気を起す。

●副交感神経遮断薬(臭化水素酸スコポラミンなど)、自律神経の興奮を抑え、症状が起こらないよう予防する。

●中枢神経興奮薬(カフェイン、ジプロフィリン、テオフィリン、アミノフィリンなど)、中枢神経に働き、脳の感覚の混乱を抑え、乗り物酔いを防ぐ。

●鎮静薬、ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素が配合され、吐き気・めまいの抑制や不安・緊張の緩和に効果的。作用の発現は早いが、持続時間は短い。眠気をもたらす。

メクロジン(メクリジン)は軟骨無形成症に効果が期待される

骨の成長を抑制する受容体「FGFR3」が過剰に活性化して発症する軟骨無形成症、メクロジンにFGFR3の作用を抑える効果がある。軟骨無形成症は遺伝子の突然変異により、1万5千人に1人ほどの割合で生まれる、成人であるにもかかわらず、 身長が130センチ未満になってしまう。

実際に胎生期のマウスから採取した骨へ添加する実験では、骨の伸長促進効果を確認、臨床への応用が期待される。安全性が確認され長く使用されてきた薬であり、早期の臨床治験も期待。病気でなく体質的に身長の低い人でも、骨を伸ばし、身長を高くできる可能性も。

酔い止め薬を約3ヶ月間飲み続ける実験をした結果

というわけで、自分で実験することになった。近くの薬局でメクロジン(メクリジン)が入っている酔い止め薬を購入し、まずは説明書に書いてある服用量で飲むことにした。同時にカルシウムのサプリメントや牛乳も飲むようにした。一週間後辺りにふっと身長を測らないとと思い、とりあえず目視でクローゼットに身長を黒いマジックで記録した。

実験を約3ヶ月間続けた、正直なところ飲んでいない日もあったが、服用量の倍を飲む日もあった。身長は毎日測っていたが、目視でマックしたため伸びたかは定かではない。しかし、3ヶ月でやめた理由に注目してほしい。実験開始から身長(特に足)について敏感になり、常に意識するようになった。例えば、朝起きるとき身長は1、2センチ伸び、夜になるとまた元に戻るとか。

こうして3ヶ月辺りで足のある異変に気づいた。それは歩いたとき左足により体重が載っている感覚だ、さらに体の揺れが右よりに。つまり、左足が右足より長い!感覚レベルなので、見た目では全く分からない。複雑な感情だった、これが酔い止め薬の効果ならば続けるべきかどうか。右足も伸びてくれたらいいんだが、このまま左足しか伸びなかったら障害者になってしまう。リスクを考慮して、今の身長で生きていくことにした。

実験がもたらした意外な収穫

小さい頃から歯が悪く特に隙間が広かった。歯科医が曰く歯グキが少ないからだ、前歯の一本は神経が見えそうだった。これ以上歯グキが下がらないようにしてくれたが、伸ばすことは不可能だという。

これを奇跡というだろうか、実験開始から2ヶ月半辺りで一ヶ所の歯グキが大きく成長して隙間を埋めた!実験終了後も全体的に伸びていた、神経が見えそうな一本も。今では二ヶ所だけ小さい隙間が残っている。あとは専門家たちが正式な薬を開発してくれるまでの辛抱だ、待ち遠しい!