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初めての車は免許取りたてで東京から熊本まで行って買った中古車(半年で廃車に)

今回は免許を取って、車を買って、そしてそれを半年で廃車にした、のすべてを書こうということで、長くなりそうだが、よろしくお願いします。

私は何かを思い立ったら、すぐにでもやらないと気がすまないという厄介なところがありまして。まぁ、性格ですので、どうしようもありません。こういう性格は人生において損か得かというと間違えなく損です、いや大損です、うん。

それはさておき、免許を取りたいと思ったのは、もちろん車が欲しいからです。しかし、なぜ車が欲しいと思ったかは覚えていない。今や車も、時計も、靴も、服も、財布も、、、なんもほしくない。

車についていっぱい調べました

車が欲しいと思ってからはインターネットで調べまくりました。はじめての車なので安めの中古車に決めました。「カーセンサーnet」という中古車専門サイトを見て、どれにしょうかなって毎日悩んでいました。

なんで?と思うかもしれませんが、トヨダのハイエースを選んでしまった、しかも熊本県の。今は自分でも理解不能で、たぶん当時は折角車を買うんだから、大きめのを買おうってことだったかなと思います。貧乏人発想丸出し。

決め手はもちろん外観です。全身黒で窓ガラスにはスモーク、車体は低めで、アルミホイールに薄いタイヤ。全くの素人ですから、決め手は外観以外は何もなかったんです。燃費、走行距離、年式など何も知らない状況でしたから。

早速、熊本の業者さんに電話をして、あの車についていろいろ聞いてみました。業者さんによればこの車種は非常に人気で、問い合わせも多いという、「これは買わねば!」と思いましたね。考えてみれば、あれはただの売る側の”殺し文句”でした。

まんまと引っかかった私はその場で「免許を取ったら必ず買いに行きますから、とっておいてください!」とお願いをすると、快く承諾してくれました。そして、これが地獄の始まりでした。

免許を取って、熊本に向いました

免許は群馬県の「赤城自動車教習所」というところで合宿して取りました。合宿の場合は集中して2週間くらい(MT車…最短17日)で取れますので、料金は全部で24~5万でしたかな。交通費・寮費・食費など全部込みです。

自慢ですが、免許取るまでの効果測定、仮免許試験、卒業認定、本試験すべて一回通過でした。しかも、学科試験では満点を取りました。免許のことは別の機会に詳しく書くことにしましょう。

言いたいのは私みたいに試験にちょっと強い人はたくさんいると思います。すると自信過剰になり、実際に道路で運転すると事故るタイプです。あとでまた書きますが、私は散々痛い目に会いましたから。

東京に戻って次の日に、本試験に臨んだ、結果はもちろん、合格です。免許を受け取って、さっさと家に戻り、熊本の業者さんに電話を入れました。約束通り車は売っていない!う~ん、売れていないかもしれませんが、そんなことは気にせず「明日行きます!」と。

住所と名前を教えて、現金払いにしました。昼間に用事があるから、夕方に飛行機を乗って、熊本に着くのはさらに遅くなるので、業者さんが空港まで迎えに来てくれることになりました。

翌日、飛行機のチケットを購入して、予定通り熊本に向いました。着いたのは、やはり夜の9時でしたね、そして業者さんが待っていてくれました。空港から車で30分程度で店に着いた、田舎です、真っ暗です。

車を見せていただいたら、お支払いです。料金は車本体のお金以外に5万円の手数料を取られました。というのは、本来ならば名義変更などを先に済ましてから納車するのですが、私は自分で運転して帰りたいということで、名義変更を済ましたら5万円を返してくれることに。店長はいい人で良かったです。

帰り道は長い

手続きを済ましたら、車を詳しく紹介してくれました。教習所ではMTを教わったので、ATの車は知らない。「まぁ、なんとかなるさっ」ということで、鍵を差し込んで、エンジンをかけた。

そうだ、ATより大変なことが他にありました。古い車なので、カーナビがありません。もちろん事前にそれを知って、対策をとりました。iPhoneを買いました、ナビ機能が付いているからだ。しかし、この判断は大きな間違えだった。

エンジンをかけてすぐ、その間違えに気づいた、店を出たらまず左なのか右なのかも分からない。今はどうなのか知らないですが、当時のiPhoneのナビ機能は車には物足りない。正確さと特に方向ですね。

とりあえず店から出て、左に曲がりました。100mくらいのところで停車して、目的地に東京を入れて、セットしました。すると見方もわからない地図とルートが出てきました。まず車と動かしてみて、現在地やルートがとう変化するかを試してみることにしました。これには一時間前後かかりましたね。

普通のカーナビもそうですが大きい道しか検索されないので、細い道に入ることがないのです。しかし、そんなことも知らずにどんどん小さい路地に入った結果、行き止りや田んぼと田んぼの間の柔らかい道に入ってしまったりしました。終いには人の民家に。。。

そんなんこんなんでようやく、高速の入り口に着いた、が、分かりにくいしかも暗い。一か八かで入ったとこは運良く合っていました。高速に入ってからは楽でしたね、信号もなければ十字路もありません、ひたすらトラックについて行きました。

高速だけで20時間以上はかかりました。すべてがはじめてなので、「慎重に慎重に」と。iPhoneはカーナビと違い、片手を持っていないといけないので、難易度が高い!九州を出るとき、海峡の大橋に乗ったときはもう既に少し明るくなっていました。

その後、山口県、広島県と順調に通過していた頃は、だんだん慣れてきました。もちろんサービスエリアで休憩をとりながらです。何回か寝ようとも思いましたが、ぐっすりは眠れなかったです。7月ですから、暑い。それに、エアコンの入れ方も分かりませんでした。そのせいで何回か危ない目にあいました。運転中に寝てしまって、道端のギザギザに乗って、起こされるという。

サービスエリアにはトラックが圧倒的に多かったです。小さいサービスエリアもたくさんありました。トイレだけのもありました。もちろん海老名のような大きくてお洒落なところもあります。

高速にも落とし穴があります。なぜなら、道を一度間違えると取り返しの付かないことになります。広島あたりでしたかな、分かれ道での選択を間違えました。ほんとは海のほうの道が近いので、そのまま真っ直ぐ右の道を進めば良かったんですが、なぜか左を行きました。

実は、毎回分かれ道で苦労をしていました、ビクビクしながら曲がるかどうかを迷っていました。降りるやつも非常に紛らわしい。広島で間違った選択のせいで、遠回りをするはめに。高速ではUターンができないからだ。

この間違った道は非常に人気のない道でした。あれだけ走ったのにほかの車は何台かしか見かけていない、しかも山が多い。ほとんどが山と山の間だったため、昼間なのに怖かったです。

あと苦労したのはオービスでしたね。以前、スピードを出しすぎると写真をとられる、そして後日に罰金の請求がくるのを聞いたからだ。オービスを見たことがないので、どんなものなのかもわからない、ただ取られるときは光るらしい。ので、光るものには非常に敏感でした。

最後に高速での珍事件を紹介しましょう。走行している最中、「カーン」という音が響いた、結構大きかったです。「なんだ!」と思っても、止まれないですし、別に何か異常があるわけでもありませんでしたから、そのまま運転を続けました。

そのあと、サービスエリアに入って、いろいろ見回しても何もなかったです。そして、再び高速に戻ってこのことを忘れていました。その頃、斜線変更をするとき、後方車両の確認のため、左のサイドミラーを見たら、真っ黒でした。そう、左のサイドミラーがない、飛んだ!「カーン」ってこれかー。

しかし、しようがない、そのまま東京まで走るしかありませんでした。

東京に着くと世田谷あたりで高速を降りました。行きの飛行機は2万円くらいで帰りはガス代と高速料金を含めると5~6万円かかりました。中古車は燃費が悪い。しかし、ここからも大変でした。

高速道路は曲がり角もなければ、信号もないので、非常に分かりやすかったですが、一般道となると、そうはいきません。はっきり言ってiPhoneではぜんぜんだめでした。もちろん運転経験がないのも原因の一つです。

何回も何回も迷って、同じところでぐるぐるして、結局家に着いたのは夜11時くらいでした。なので熊本から東京までかかった時間はおよそ27時間前後でした。長い道のり!お疲れ様でした。

災いは突然やってくる

折角車を買ったので、毎日のように運転をしていました。特に目的地もなく、ぼーっとしながら淡々とドライブを楽しんでいました。

信号待ちをしていたとき、左の窓ガラスをコンコンと叩かれました。ぱっと見たら白バイでした、「ここは車線変更だめですよ、ちょっと前の白いバイクのところに止まってください」。よく見たら、信号の向うにもう一台の白バイが止まっていました。

実は、信号のところで「あ、やっぱり左に行こう」と思って左の車線に変更しようとしたが、車がいっぱいで、ちょうど白い線の上に乗ったまま止まっていたのだ。

結果は言うまでもなく、1点の減点と6000円の罰金です。とても悔しかったのがすごく覚えています。

ある夜何気なく走っていたら「あれっ」と思ったのは、信号が赤になったので止まろうと停止線を探していたらなかったのです。すぐさま、交番のお巡りさんに呼び止められました。一方通行でした!私は一歩通行を逆走していたんです。減点と罰金です。

後で知ったのですが、あの車は元々、ヤクザが乗っていたものです。だから、全身黒で、窓ガラスにスモーク、しかも熊本ナンバーだ。お陰で、何もないのによく止められましたよ。

またあります、買い物から戻ると駐禁違反を知らせる紙がワイパーのところに挟んでいました。これは罰金だけでした、運転手がいなかったので、ちょっとラッキーと思いました。後日、その罰金の請求は熊本の業者さんのところに届いた、1.8万円でしたかな、私がそのお金を業者の口座に振り込みました。

請求が業者さんのところに届いたのは名義変更をまだしていないからです。なぜなら、できなかったからです。古いディーゼルの車は東京や東京近辺(千葉、神奈川、埼玉など)で登録ができないんです。因みに、これは元東京都知事の石原慎太郎さんの政策だ。

名義変更ができないことで、熊本の業者さんにも迷惑ですし、5万円も帰ってこない。ずっと悩んでいた頃に、更なる不幸が舞い降りました。

わずか半年で廃車に

あれは2月26日の出来事だったと鮮明に記憶しています。花粉症で全く寝れていない時期に、運転していたら寝てしまいました。次の瞬間、衝撃で目が覚めた。頭が真っ白だ。

しばらくすると状況が分かってきた、衝撃は電柱に突っ込んだことによるもので、そして助手席が潰されていました。肩が少しずつ痛くなってきた、シートベルトにきつく絞められたからだ。しかし、こんな事故なのにエアバッグが作動していない、、、中古車だ。

どうもすぐ目の前には、バスの倉庫みたいで、その責任者みたいな人が「大丈夫ですか?警察を呼びましたから、動かないでね」、細い道なので、交通整理もしていただきました。

車から出るのに一苦労しました、ドアが変型していたからです。バス倉庫の方が閉まらなくなったドアをガムテープで留めてもらいました。親切な人たちです、ほんと。

すぐそばにある家の方によれば、そこはよく事故るらしい、カーブだからです。でも良かったよ、その家に突っ込んでないのが。あと1mでもずれたら確実に民家に突っ込んでいました。そうなるともっとややこしいことになったことでしょう。

10分くらい経ったら、いろいろとやってきました。消防車、救急車、警察、道路局?とか、当たり前ですが、同じ話を何回も何回もしました、身分証明書を見せながら。みんなさん優しかったですが、道路局にだけは怒られました。もちろん、怒られるのが当然です。

その日は寒かった、そして風が強かった。

熊本の業者さんにも電話をして報告しました、「もう廃車するしかない」と言われました。直す価値がないということです。すると、誰かがレッカーを呼んだくれました。名義変更が出来ない限り、廃車は業者さんにとってはベストな選択だったでしょう。

実はもう一つ重大な問題が残っていました。電柱は東京電力のもので、ぶつけた場合、弁償する必要があるのです。みんなさん気をつけてましょう。

警察の方が最後まで残ってくれました。東京電力に確認を取ってから連絡をしていただけるということで、帰られました。出られなかったんですが、その後すぐ弁償は必要ないという電話(留守番)がありました。

私はひとりで寒い風の中、駅に向いました。

あとはレッカー代と廃車代と車駐車代を合わせて6万円くらいでした。後日、車に積んでいた荷物を取りに行ったとき、運転席に座ってみて、泣きそうだった、愛着がわいたのさ。半年だけだけど、結構濃い半年だから。

しかし、これで終わりではなかった。

3年後、ツケが回ってきた

3年が経った頃、つまり、免許を更新する時期です。手数料を払って(クレジット使えますかと聞いたら、「はあん?」って)、講習を受けて、ようやく新しい免許が手に入るというときに「5階に行って下さい!」と言われました。

何十人も一緒に並んでいて、私だけが、、、なんか不安。しかも、5階に行ってみたら誰もいない、ますます不安。殺される!んなわけないけど。

3年前、当時は初心者なので、交通違反で3点を減点されたため、初心者講習を受けなければならない、受けない場合は免許は取り消しです。しかし、私は引っ越しをしたので、はがきを受け取れませんでした。よって、今回は特別に初心者講習をうけることで、免許はそのまま。

もちろん、行きました、料金は1万6千円くらいでした。雨の日に丸一日を潰しました。これでようやく一段落です。

次ぎ、車を買うときは慎重に考えてからにします。無計画な人生はもういや。