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眉毛はなぜ必要なのか?

体毛の中で一番不思議なのは眉毛です。なんであんな中途半端なところに?なんのために生えているんだろう?

人間の体で無駄なものは何一つないと言われています。果たして本当なのでしょうか?たとえば、盲腸なんかは未だになんのためにあるのかが解明されていません。実は眉毛も特に役に立っていないのでは?事実、人間にとって眉毛は非常に大事なのです。

雨、額の汗、上から落ちてくるほこりが目に入らないように

生理的観点から、猿から人間に進化してから、体毛は必要なところしか生えなくなったといいます。眉毛の役割は額から流れてくる雨や汗、上から落ちてくるほこりが目に入らないように水際でを防いでくれます。

その証拠に、眉毛の毛は一本一本立ち上がらずに左右の外側向きに生えています。下向きですと目に流れ込んでしまいますから。眉毛の長さも目の大きさと同じ程度かちょっと長く生えていて、流れてくる汗や水を両目の間か両側に分散させるためです。

眉毛の長さがある程度にまでしか伸びないのも、それ以上伸びると垂れて、汗が直で目に入るし、毛自体がも目に刺さるし、視界の妨げにもなるためです。そもそも体毛というのはそれぞれの役割に適した長さになるように出来ています。

とある理由で眉毛を剃ったことがあって、本当に汗が入るので痛いです。しかし、土砂降りのときや炎天下で走ったあとに眉毛では効かないです。ですので、これに関しては程度の問題があり、そこまで厳密に言われたら、ちょっと微妙かもしれません。

日光が目に入るのを防ぐ?

「瞳孔に太陽光が直でいっぱい入ると目には害です。眉毛があることにより目の上に影を作って日よけの役割を果たしています。」という説も存在しますが、これは平たい民族にとってはでたらめですね。影なんか作れません。眩しいときは目を細めて光の侵入を減らしているのです。

クッション代わり?

眉毛が生えている部分は眼窩の上にちょうど出っぱりの部分です。ぶつかりやすいところなので怪我を防ぐためのクッションとなっています。

しかし、ボクサーでない限りそんなシチュエーションはあまりないと思いますし、ぶつかった場合はクッション作用があるかも疑問です。

コミュニケーションツール!

眉毛がない人は怖いですよね。映画の演出で怖さを伝えるためにわざわざ剃ることもしばしばです。

人を寄せ付けないため、進化論で言えばそういう人の子孫は段々と消滅していた可能性もあります。

人間にとってコミュニケーションは何より大事な社会行為です。そのためには表情というのは言葉に匹敵するほど重要です。

眉毛がなければ、「悲しい」「怒り」「うれしい」などを表すことがすごく難しい!いつも怒っているように見えますし、眉毛がない人はなんらかの病気かと思われます。

おいしいものを味わったとき、きれいなものを見て感動するとき、人生を豊かにするものが表情です。眉毛は表情を作る重要な役割を担っていて、それによるコミュニケーションにおいても重要な役割を果たしています。

現代では化粧の一環で、眉毛を抜いたりカットしたり、剃ったりして眉毛の形を整え、印象をよくしています。

眉毛は喜怒哀楽などの感情表現を強調する役割を果たすという意味では、これは真実に近いと言えます。