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お笑いコンビダウンタウン、頭がいいのは、松本人志より浜田雅功だ

私はダウンタウンさんが好きで、今年でいろいろ乗り越えて、もう10年くらいになりますでしょうか。「いろいろ乗り越えた」というのは、お笑いはみんな最初、一発ギャグなど体で表現するタイプから入門すると思います。

私もそうで、分かりやすいものから入門して、だんだん言葉だけで楽しめるようになりました。具体的に言うと、志村けんさんからめちゃ×2イケてるッ!、その後は爆笑問題さん、島田紳助さんを経て、最終的にはダウンタウンさんです。一時はさんまさんにはまり、またダウンタウンに戻りました。

テレビを見なくなった今でもダウンタウンさんの番組だけは見るようにしています。

お笑いに関してはまた別の機会に詳しくお話しますが、今回は浜田雅功がどう頭がいいのかを解説します。

最初は松本人志さんがすごいと思っていました、もちろん彼はお笑いに関しては天才です。しかし、年を重ねることにつれ、社会経験が増えることにつれ、だんだん浜田雅功さんのすごさに気づきました。この人こそ天才なんじゃないかとつくづく思い始めました。

ダウンタウンの誕生、キーマンは浜田

小学校からの同級生だった二人は、お互いのことはよく知っていた。松本さんはこのときからもうすでにその抜群のお笑い才能を開花させていました。

しかしその後、二人は高校を入学してそれぞれの道を歩もうとします。

卒業して松本さんは内定をもらいましたが、浜田さんは就職に失敗します。そこで、浜田さんが松本さんをNSCへ誘いました。

そのときもし浜田さんも内定を貰っていたら、おそらくダウンタウンは結成されていないでしょう?

これだけではない、ダウンタウンというのは、もともと松本さんが別の人と組んでいたコンビから松本さんを略奪した「略奪コン」です。

松本さんの才能を見込んで、「自分参加型」にプロデュースしたわけだ。もちろん、浜田さんは自分自身のプロデュースも上手です。

ダウンタウンがここまで来れたのはどっちの功績?

「愚問だね」と言われそうです。もちろん、二人の功績です、半分半分ね。しかし、世間には松本さんのほうの功績が大きいという見解があります。

これには黙っていられない、「違いますよ」と言いたいです。松本さんひとりですと、ここまでは絶対に来れなかったですし、お笑いを続けているかも分かりません。

お笑いも他の業界も同じ、その分野の才能だけではトップに君臨することはできない!有名にはなれるかもしれないが。

ではその分野以外の才能は何か必要なのか、ズバリ「人間関係」における才能です。浜田さんはこの「人間関係」に関しては天才なんです。この点に関してはまた後ほど解説します。

元々、松本さんは吉本興業に入りたくなかった、松竹かなんかの小さい事務所に入りたかったと。しかし、絶対吉本興業じゃないといけないと言ったのが浜田さんでした。

どういうことかというと、大きな事務所に比べ、小さい事務所に入ったほうが事務所内における競争率が低く、売れる確率は高いのです。

しかし、芸能界全体でいうとトップを目指すには、大きな事務所のほうが有利なのです。

ジャニーズに入らなかった人は無能とは限らない、もっと才能がある人はいるはずです。ジャニーズたちがすごいというよりは、ジャニーさんがすごいからです。

浜田さんはこれを見抜いていたのです。

ダウンタウンを会社で例えると、松本さんは商品開発で、浜田さんはマーケティングです。戦争で例えると、松本さんは戦術に長けていて、浜田さんは戦略に長けています。船で例えると松本さんはエンジンで、船長は浜田さんです。

どちらが大事かという問題ではない、両方共がなくてはならない存在です。

また、上京した当初のダウンタウンでは、功績が大きいのは間違えなく浜田さんです。この時期のダウンタウンは、認められるのではなく、認めさせるのでした。

そのためには、勢いやインパクトが必要で、突破力がどうしても欠かせない。これに大きく貢献したのは浜田さんでした。大物だろうか果敢に”非常識的”に挑みました。

しかし、これだけで得る人気は一時的なものに過ぎない、再ブレイクしたヒロミの干された10年間がその証しです。ここで松本さんの出番です。浜田さんが開拓した畑を確実に自分たちのものにしていきます。

というのは、「勢いだけじゃん」と言われることなく、松本さんの実力がここで発揮したのです。もう一度戦争で例えると、浜田の戦闘機による空爆で相手の勢いや陣形を崩し、そして松本さんの陸軍による確実の占拠といったところでしょう。実によくできたコンビだ!

時々に思うのですが、もし二人がそれぞれ別の人と組んでいたら、どうなっていただろうかと、無意味なことを。

浜田さんのお笑いの才能はどんなものなんだろうか

お笑いのセンス関してはもちろん松本のほうが天才ですが、しかし、浜田も相当なセンスをもっています。我々のような素人が到底及ばないほどです。彼はただ天才の影に隠れただけです。

言うまでもない、あのダウンタウンのツッコミですからね。

浜田さんはいい人ではない

ここまでは、浜田さんをすごく評価していますが、しかしだからと言って擁護的なことを書くつもりはありません。

なんでも「誰誰が実はいい人だ」みたいな薄っぺらいことを口にしたがる人がいます。私は「浜田さんがいい人」と言いたいわけではないんです、しかも彼は決していい人じゃないんです。

もっとも、いい人かどうかという小学生並みの話をしていません。

人間にとって、あらゆる学問の中で最も強力で最も核心的なのが「人間関係」である

もう一度いいます、浜田さんはこれに関して間違えなく天才です。

ヤンキーや不良は基本的にコミュニケーション能力が高いんです。空気を読む能力や相手の度量を見抜く能力など。

例えば、土佐犬はライオンを見た瞬間に逃げようとするのは、戦闘能力が高いが故に、一瞬でライオンの戦闘能力が自分より遥かに上であることを見抜いたからである。

いろいろと浜田さんのエピソードを聞いていると、恐らく、彼はヤンキーとか不良だったと思います。しかし、彼はその辺のチンピラとはまた一味違う。

根性はもちろんある、だがばかではない。

というのは、チンピラはただむやみに喧嘩を売っているだけで、その先には何もない。浜田さんの場合は、明確な目的がある。

あまり自分を語ろうとしないので、実際どんな幼少期を過ごしてきたかは不明ですが、これだけ有名になったのですから、大体の情報は手に入ります。

どういったらいいでしょうか、彼は本物です。鹿かライオンかと言ったら、間違えなくライオンです。不適切かもしれませんが、この人は人を殺せるんじゃないかと思うときがあります。

ダウンタウンというコンビが誕生する前、松本さんは別の人とコンビを組んでいたが、浜田さんはその人を殴った上で、松本さんを奪ったわけですから。

小さい頃のお二人が一緒にゲームをやっていたとき、二人の不良に絡まれ、松本さんはそのうちの一人と掴み合い喧嘩に、しかし浜田さんはというと、もう一人と一緒にゲームをやり始めたのです。

浜田さんの立場から言いますと、その二人は全然脅威では無かったからです。そんなことより、折角貯めたお金でゲームをしているのに、一人が抜けると成立しないので、もう一人に「おい、お前こっち入れ!」と命令をしたわけだ。

何を言いたいかというと、浜田さんは人の本性を見抜く能力はすごいんです。一瞬で判断したでしょう、この二人は大したことがないと。天性なのかな、生れ付きのものには適いません。

この才能は芸能界入りしたあとでも、大いに役に立った。特にフジテレビの音楽番組「へいへいへい」で、当時大物ミュージシャンたちとの絡みが冷や冷やしていて実に面白かったです。

こういう人は多分、私みたいな小心者との最大の違いは対人恐怖をあまり感じないところなのかなと思います。

彼が怖いと言っている人たち、例えば、横山やすしさん、オール巨人さん、さんまさんなどは本当に怖いわけではなく、仕事上、先輩たちに敬意を払っているのです。むしろこれが単なる目的達成のプロセスである。

彼の上下関係に対する厳しい態度は恐らく、母校日生学園で培ったものでしょう。超スパルタ教育で有名なこの高校で彼は副寮長を勤めていました。

別の記事ででも書きましたが、人間関係が得意あるいはコミュニケーション能力が高いというのは、ただ単に人とうまく喋れて、仲良くなれるのことではないです。

しっかりとした目的や目標があって、コミュニケーションはその手段に過ぎないのです。コミュニケーションそのものを最終目標にしていると、本末転倒です。

浜田さんは直感型の人間で、松本さんは思考型の人間です

これを一番わかりやすい例としては、お二人の結婚です。浜田さんは26歳で、松本さんは45歳のときだった。

直感型の人は結婚が早い傾向があり、対称に思考型の人は結婚が遅くなりがちです。特に近頃は昔と違って、結婚が遅くても世間の当たりが強くなくなりました。これが高収入の人となるとますます快適です。

直感型と思考型は具体的にどう違うかというと、物事に対して、理解して行動に反映されるまでの速さが違うのです。思考型の人間が速そうですが、しかし実際は直感型の人間が遥かに速いです。

刑事ドラマによくあるシーン、上司:「なんでぇ、あいつが犯人だと思うんだ?!」主人公の部下:「感です。。。」

直感型の人はこの「感」に似ています、同じものだといってもいい。人間は顕在意識と潜在意識に分けることでき、よく例えられるのは南極大陸で、海面に出ている部分は顕在意識、その下にある見えない巨大な部分は潜在意識。

つまり、割合で言えば顕在意識は潜在意識の僅かにしか及ばない。「感」や「直感」の正体はこの潜在意識です。知識、経験、習慣、人格、運動神経、癖ほぼすべてが含まれています。

浜田さんは先輩や大御所への容赦ない突っ込みが印象的ですが、これも「直感」なのです。本人曰く、いける人(突っ込める人)といけない人(突っ込めない人)が感でわかると。「この人は口ではええけど、手を出すはちょっと無理だなな人がいる」だとか。

思考型の人は出来事が起きた場合、それについて熟考に熟考を重ねる、消化しきってから自分なりの思考公式や行動パターンを定着させる。とにかく、時間がかかります。

松本さんは天才と称されているが、一人の人間としては浜田さんには到底叶わない。

なぜ浜ちゃんは優しくなったのか?

若い頃の浜田さんは暴言を吐いたり、暴力を振るったりと随分やりたい放題でしたが、年を重ねることにつれ、だんだんと優しくなってきました。

しかし、理由は単なる老いではなく、経験による知恵です。

40歳前後のときのとある番組で志村けんさんこんなことを言っています。
「下の子がね、志村さんの年になったときに、ちょっかい出してくるやつ出てきてほしいですよ」
「じゃないとね、まつりあげられたら、いやじゃないですか」
「それないときっついんじゃないかな」
「頼むからつっこんでくれと」

若手のときは”イケイケ”で良かったのですが、それなりの地位を獲得したあとはそれを守り維持しなければなくなる。となると「上」とではなく、「下」が重要になります。

後輩たちに敬遠されると間違えなく仕事がなくなります。これについて浜田さんは松本さんより早くわかっていた。

松本さんは結婚して子供を産んでからいろいろとわかってきたみたいです。不安からなのかな。

松本さんの場合はお笑いの才能がありすぎて、若い頃から怖いものなしって感じでした。浜田さんのことでさえ邪魔に思っていた時期があったと本人が言っていました。

逆に浜田さんは若い頃から不安に駆られ、歌、ドラマ、映画や自分の得意分野人付き合いで頑張ったのです。

私だけでしょうか。「笑っていいとも!グランドフィナーレ」で一番貫禄があったのは浜田さんだったように、私は見えました。

これ、松本さんの悪口になりませんか!心配です。

浜田さんは核心をついた生き方をしている

人間が社会で生きていく核心は何か、何度もいいましたが、「人間関係」です。

浜田さんのような人間関係に非常に長けている人はおそらくどの分野にいってもそれなりの成績を残せるでしょう。すべての分野に共通する学問ですから。

しかし努力していることは間違えありません。自分のことはあまり語らないですが、確実に分かるのは浜田さんの読解力の高さです。これだけは一日二日で習得できるものではありません。

学習能力と言えば、「HEY!HEY!HEY!」にて「倉木は宇多田のパクリ」発言で、世の厳しさを知ったでしょう。どうしても世には勝てない人間がいると。もちろん芸能界だけの話ではない。それ以後このような発言は一切しなくなりました。

「水曜日のダウンタウン」でMay Jさんの”オリジナルのヒット曲がない”への対応でわかるように、この類の問題に対してかなり慎重です。

政治の話には首を突っ込まない。テレビで政治について話すことは私の知るかぎりではなかったです。

国会議事堂の前で車を停めて笑っていたエピソードは聞いたことがありますか。政治には全く興味がないではなく、「茶番」だとおもっているからだ。その証拠に尊敬する人物はあの「田中角栄」ですから。

松本さんが言うように芸能界で長く売れる人は頭がいいと、逆にいえば頭がいいから売れるのです。

分かりやすい例でいうと番組で使われたいなら、タレントたちは自分が誰で何を思うかを話すより、番組の制作意図に沿った話をするのです。テレビ局の利益に反する行動を取るのは自殺行為に等しい。

百田尚樹さんが「ダウンタウンなう」に出演する際の浜田さんの対応を見れば、一目瞭然です。

私自身が浜田さんを尊敬している部分は「愚痴をいっさい言わない」のと「お父さんとしての成功」です。

浜ちゃんに人付き合い術を学ぼう

上下関係に非常に厳しい。後輩には厳しく。売れたあとでも先輩には礼儀正しく接する。

私の場合、例え年下の人でも後輩でも、上下関係に非常に厳しい人に出会ったら、気持ちがビシッとなります。強い人間が現れたと思ってしまいます。

浜田さんのすごいところはこれを徹底して行っていることです。人間にとって最も大事で、最も強力で、同時に最も難しいのは継続することです。

初対面の人は後輩だろうか年下だろうか礼儀正しく接する。会う人すべてに敬意を払う。いわゆる「筋を通す」ですか。

人によって態度が違うのとはまた違う。人によって態度が違うというのは根っこにある気持ちが相手を損益で測ったり、軽蔑したりすることをいいます。

よく観察するとわかるように、浜田さんは人の気持ちを理解、推し測り、気持ちよく手懐けている。後輩も先輩も大物も。

よく考えてみたら、これらはほとんどが人間関係を円滑するための基本的なことばっかりです。そうですマナーなんです。同時に、努力と根性がなければできないことでもあります。

また、恐怖だけではやっていけないことくらいはよく理解しているからこそ、礼儀を必要としているです。

しかし、礼儀だけでもだめ、厳しさも欠かせない要素です。浜田さんがスタッフに厳しいのはこれが理由なのかもしれません。

その証拠に「リンカーン 芸人大運動会」では厳しい浜田さんのチームがほとんど勝利しています。

最後に、彼が人を信用しないのは、人間の本性を見極める能力が高いからだと思います。だれもが被っている皮を剥したら、みんなが「人間」であると。