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出る杭は打たれると謙虚をちょっと考える

定義を見てみましょう。出る杭は打たれるとは、並べた杭が1本だけ高ければ、他の杭に揃うよう打たれることから、頭角を現す人は、ねたまれたりすることをたとえる。また、出すぎた振る舞いをすると非難され制裁を受けることをたとえる。

頭角を現したら、ねたまれることは仕方がないことでしょう、時間が経てば自然と馴染んで参ります。問題は後者の出過ぎた振る舞いのほうです。”出る杭”は二種類があります、前者の実力者と後者の”勘違い”あるいは”自信過剰””ナルシスト”とかです。 

これは日本特有の文化だと思っていたら、調べてみると実は日本だけではなく、全世界で同じようなことが起きているようです。つまりは、これは文化というより、人間の「本性」なのかもしれません。「嫉妬」と「危機感」と言った感情です。

私の場合は後者のほうで、原因はというと”馬鹿馬鹿しい高いプライド”でした。そのせいでいろいろとトラブルを起こして、たくさん傷つきました。

話を戻しますと前者と後者の根本的な違いは実力者なのか薄っぺらい人なのか、もっと言えば内発的なのか見せかけなのかです。

見せかけではなく、内面から自然とわき出た行動による成果(出た杭)は必ず認められますが、某天下を取った国民的アイドルのように見せかけ(形)からのかっこ良さは、年齢と共に風当たりがどんどん強くなっていきます。

一般人の場合も同じく実力者は何れ認められますが、後者のように自分の実力以上に見せよう或いは行動をとると非難され制裁を受けることになります。

「出る杭」になる

「地位が人を作る」という言葉は聞いたことがあると思いますが、私はこれこそ真理だと考えています。人は遅かれ早かれ、それぞれの地位に就き鍛錬され成長していきます。

さて、”地位”を”出る杭”に置き換えて考えると、その時に実力がなくても、非難されてもこれをきっかけに成長するという選択肢もありだと。曾ての日本社会は集団行動をする農耕民族であったため、出る杭にならないように行動をするのは理解できますが、しかし今日の日本はもうとっくに農耕民族ではなくなりました。

謙虚は素晴らしい訓えではありますが、態度だけにしておきましょう。行動における謙虚は危険です。