さくらんぼ(桜坊)
- 英語:cherry
- 名前のさくらんぼ(桜坊)はもぎとられた果実を指す
- 別名の桜桃(おうとう)は学術用語、木そのものや、木に成っている実のことを指す
- 別名のチェリーは加工品や輸入果実のことを指す
- バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹・果実
- 果実は食用
- 主な産地(世界):トルコ、アメリカ、イラン、日本
- 主な産地(日本):山形県、青森県、北海道、山梨県、秋田県
- 原産:中国、カスピ海沿岸付近
旬
- ハウス物は1月~
- 路地物は6月~7月
- 長野県から極少量が11~12月
- アメリカ・カルフォルニア産は5月上旬~6月上旬
- アメリカ・ワシントン、オレゴン州は6月中旬~7月中旬
- ニュージーランド産は12月
種類
- 甘果桜桃(スウィートチェリー):生食される、佐藤錦・ナポレオン・高砂・ビング・レーニアなどがある
- 酸果桜桃(サワーチェリー):酸味が強く生食に向かない、冷凍・缶詰などの加工用として用いる、モントモランシー種などがある
主な品種
- 高砂(アメリカ原産、収穫は6月中旬)
- ジャボレー(フランス原産、酸味が強く糖度が低い、ジャム、果実酒に利用)
- 佐藤錦(国内で最も多く生産されている品種、ナポレオンと黄玉の交配種)
- ナポレオン(ヨーロッパ各国で栽培、収穫は6月下旬、別名はロイヤル・アン)
- 紅秀峰(収穫は7月上旬、果実は大きく糖度高い)
- 北光、水門(北海道小樽市で発見、正式名称は「北光(ほっこう)」、果頂がややとがっていて果肉は柔らかい、時期は6月下旬頃)
- 紅さやか(佐藤錦とセネカの交配種、果皮は朱色~紫黒色、果肉は赤色、適度な甘みと酸味があり、6月上旬頃~)
- 南陽(粒が大きめで甘みがしっかり、山形県でナポレオンの自然交雑から誕生、主に北海道で栽培、時期は7月下旬頃まで)
- 香夏錦(佐藤錦と高砂の交配種、果肉はやわらかめ、中サイズ、糖度は高めやさしい酸味があり、時期は6月上旬頃)
- 正光錦(福島県で香夏錦の自然交雑実生を育成した品種、粒はやや大きめ、まろやかな酸味強い甘み、時期は6月上旬頃)
- 紅てまり(ビックと佐藤錦の交配種、大粒、果汁が豊富、糖度が高く適度な酸味、日持ちがよい、時期は7月上旬頃)
- 大将錦(偶然発見された品種、果肉はややかため、粒は大きく、酸味が少なく甘みの多い、時期は7月上旬)
- ジャボレー(フランス生まれ、果肉は赤くやわらかい、甘さは控えめ酸味があり、時期は6月上旬頃)
- 月山錦(果皮が黄色く、甘みの強い大粒、中国の品種、時期は6月下旬~7月中旬頃)
- 豊錦(主に山梨県で栽培、果肉がやわらかく、甘みの中に酸味が少しあり、時期は6月上旬頃)
- アメリカンチェリー(アメリカ原産、粒が大きく酸味が少なく甘みが強い、代表的な品種はビングとレーニア)
主な栄養・成分
- カリウム
- 葉酸
- カロチン
- 鉄
- アントシアニン
- ソルビトール
- リン
- ビタミンB1、B2、C
- リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸
効果・効能
- ナトリウムを排出する
- むくみや慢性腎臓炎に有効(利尿作用)
- 高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞の予防
- 貧血予防・冷え性の改善
- 血行促進
- 疲労回復・食欲増進
- 虚弱体質の改善
- 疲れ目・眼精疲労の予防・解消
- 便秘改善
- 虫歯予防
- 美肌効果
- 肌荒れ予防
- 中風・手足のしびれに有効
食べ方
- 生食(冷水で冷やすとおいしくなる)
- 砂糖漬け・シロップ漬け
- 洋菓子
- 加工物(チェリープレザーブ、チェリーピューレ、チェリー酒、チェリージャム、ドライチェリー、ドレンチェリー、マラスキーノチェリー)
- 粒が大きく張りとツヤがあり、色が鮮やかなものを選ぶ
- 軸が青々としているものを選ぶ
- 皮が黒っぽく褐色の斑点があるものは避ける
- 保存は冷蔵庫(野菜室)、その日に食べる