アンズ(杏子)
- 英語:Apricot
- 学名:Prunus armeniaca
- 別名:カラモモ(唐桃)
- バラ科サクラ亜目サクラ属落葉小高木・果実・果物
- 旬は夏
- 主な産地(日本):青森県、長野県、山形県、福島県、鳥取県
- 原産:ネパール~中国の山東、山西、河北地方の山岳地帯
品種・種類
- 平和(長野県千曲市の杏園で発見、酸味が強く甘みが少ない、主に加工用、6月下旬~7月上旬頃に出荷)
- 昭和(長野県のあんず園で発見、収穫は7月上旬~中旬頃、酸味が強くシロップ漬け・砂糖漬け・ジャムに適する)
- 新潟大実(新潟原産、酸味が強くジャム・シロップ漬け・干しアンズに利用、果実は円形の淡橙色、収穫は7月上旬頃から)
- 信州大実(大粒で果皮・果肉ともに橙色、香りが強く酸味は比較的少なめ、甘味があり生食・加工を兼用、旬は7月中旬頃)
- 山形3号(山形原産、円形で黄色がかった橙色、甘みあるが酸味が強く生食に向かず、干し杏・ジャムに利用、出荷は6月下旬頃から)
- 信山丸(酸味が強く、ジャム・シロップ漬けなどに加工、楕円形で橙色、やや小ぶり、高級アンズとして人気、出荷は6月下旬頃から)
- ハーコット(カナダ生まれ、酸味が少なく甘みが強いため生食できる、橙色で大きめの楕円形、7月上旬頃から出荷)
- ゴールドコット(酸味が少なく甘味が高く生食できる、アメリカで誕生、黄色がかった橙色で収穫は7月中旬頃)
主な栄養・成分
- β-カロチン
- β‐クリプトキサンチン
- クエン酸
- リンゴ酸
- ギャバ
- カリウム
- リン
- 鉄
- ブドウ糖、果糖
種子は杏仁(きょうにん)と呼ばれる
効果・効能
- 抗酸化作用
- 高血圧、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、脳卒中の予防
- 発がんを抑制する
- 疲労回復
- 糖尿病の血糖値調整に効果がある
- 乳酸を減し、疲れを取り除き、肩こり、腰痛の防止する
- 血行をよくし冷え性を改善する
- 脳の血行を良くする
- 老化予防(アンチエイジング)
- ボケの予防
- 視力の保持
- 殺菌作用
- 美肌効果
- 虚弱体質の改善
- 消化を助ける
- 便通の解消
- 下痢には、あんずを油で揚げて食べる
種子は杏仁(きょうにん)と呼ばれる
- 種子を陰干しして生薬・漢方の杏仁(キョウニン)として利用
- 喘息の治療
- 咳止めや痰を抑える
- 風邪の予防
- 嘔吐の解消
- 注意:アミグダリンは毒性があり、杏仁を食べるには専門家に相談
食べ方
- 生食
- ジャム
- 乾果物
- あんず飴
- シロップ漬け
- 干し杏
- ワイン
- 杏仁豆腐(種で作る)
- アマレット(種で作る)
- 杏仁(薬用)
- 張りがあり、実が締まっているものを選ぶ
- 果皮全体が橙色のものを選ぶ
- 傷や変色しているものは避ける
- 日持ちしない
- 冷蔵庫での保存は、2~3日以内に